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「御番所〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

御番所の前後の文節・文章を表示しています。該当する13件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
忠義」より 著者:芥川竜之介
てから、漸《ようや》く本間|定五郎《さだごろう》と云う小拾人《こじゅうにん》が、御番所《ごばんしょ》から下部屋《しもべや》へ来る途中で発見した。そこで、すぐに御....
入れ札」より 著者:菊池寛
さんの落着く所を見届けたい一心からじゃねえか。 浅太郎 そうだとも。いくら大戸の御番所をこして、もうこれから信州までは大丈夫といったところで、お前さんばかりを手....
旗本退屈男」より 著者:佐々木味津三
えとな!?」 「へえい。どう人違いしやがったか、何の罪科《つみとが》もねえのに、御番所の木ッ葉役人共めが、この通りあっしを今追いかけ廻しておりやすんで、御願げえ....
旗本退屈男」より 著者:佐々木味津三
。姓名を名乗らば下手人見つかり次第進物にしてつかわすが、何と申す奴じゃ」 「南町御番所の与力《よりき》、水島宇右衛門と申しまするでござります」 「現金な奴めが。....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
らく、ほかの市中の人もそれをめざましく見物したでしょう。 五 その翌日、城中の御番所で勤番の総寄合《そうよりあい》がありました。 月に少なくも一度はある詰合....
丹下左膳」より 著者:林不忘
ばにしつらえてある。 このときのお作事《さくじ》の模様を書いたものを見ますと、御番所史録《ごばんしょしろく》に、 一、柳生対馬、別所信濃両奉行|登晃《とこう....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
れは並大抵《なみたいてい》の人の持つ品ではない、きっと立派なお侍さんの持物だよ、御番所へお届けをしよう。でもこれから帰るのもなんだかおっくうだから、明日の朝にし....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
ら、御油断はなりません、万一のために、明日はひとつ、お船の方から人を呼んで、この御番所のまわりに、厳重な柵をお作りになってはいかがかと存じます、わたくしもお手伝....
松の操美人の生埋」より 著者:三遊亭円朝
勤めました人で、此の人は旗下の落胤ということを浦賀で聞きましたが、其の頃は浦賀に御番所がございまして、浦賀奉行を立ておかれました。一体浦賀は漁猟場所で御承知の通....
丹下左膳」より 著者:林不忘
ながら、答えました。 三 八代さまの世に、日光修繕の模様はどうかというと、御番所日記、有徳院御実記《うとくいんごじっき》などによれば…… 小さな修営は、....
顎十郎捕物帳」より 著者:久生十蘭
すり、空巣狙《しろたび》、万引《にざえもん》、詐欺《あんま》……なにひとつない。御番所も詰所も、まるっきし御用がなくなって、鮒が餌づきをするように、あくびばかり....
入れ札」より 著者:菊池寛
た。一日、一晩で、やっと榛名を越えた。が、榛名を越えてしまうと、直ぐ其処に大戸の御番所があった。 信州へ出るのには、この御番所が、第一の難関であった。この関所....
鳴門秘帖」より 著者:吉川英治
られる気がいたします」 「ただ案じられるのは、安治川を出るまでの間。えびす島には御番所があるし、蜂須賀様のお船蔵の前でも、いずれ厳しいお検めがあるに違いない」 ....