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御百度
「御百度〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
御百度の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「虚構の春」より 著者:太宰治
たどうぞ。』とか、『商人は外で待ってろ。』とか、『一|厘《りん》』の負け合いで、
御百度を踏んで二、三十円の註文を貰ったり……。否、愚痴はいいますまい。つらつら、....
「虞美人草」より 著者:夏目漱石
くれても好さそうなものだ。そうなる事は受合だと保証がつけば、観音《かんのん》様へ
御百度を踏んでも構わない。不動様へ護摩《ごま》を上げても宜《よろ》しい。耶蘇教《....
「思い出す事など」より 著者:夏目漱石
がふっても風がふいても毎日毎日一日もかかさず御しゃか様へ御詣《おまいり》を遊ばす
御百度《おひゃくど》をなされ御父様の御病気一日も早く御全快を祈り遊ばされまた高田....
「夢十夜」より 著者:夏目漱石
かん》に括《くく》りつける。それから段々を下りて来て二十間の敷石を往ったり来たり
御百度《おひゃくど》を踏む。 拝殿に括《くく》りつけられた子は、暗闇《くらやみ....
「「明治のおもかげ」序にかえて」より 著者:喜多村緑郎
事も持たない風来坊だったから、それこそ雨が降っても風が吹いても根気よく、松永町へ
御百度を踏みつづけたものだった。我家といえども親がかり、毎夜のこととなると、そう....