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御相
「御相〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
御相の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「邪宗門」より 著者:芥川竜之介
は、一方ならず残念に思召したのでございましょう。ある日大殿様の双六《すごろく》の
御相手をなすっていらっしゃる時に、ふとその御不満を御洩しになりました。すると大殿....
「路上」より 著者:芥川竜之介
までには、また磐梯山《ばんだいさん》が破裂するそうで、――昨晩《さくばん》もその
御相談に、神々が上野《うえの》へ御集りになったようでございました。」
老人は目....
「或る女」より 著者:有島武郎
に葉子を顧みて、
「これからまた当分は目が回るほど忙しくなるで、その前にちょっと
御相談があるんだが、下に来てくれませんか」
といった。葉子は船長にちょっと挨拶....
「或る女」より 著者:有島武郎
るんですか」
「そうね。……それでもようございましょうよ。とにかくそれはわたしが
御相談を受ける事柄じゃありませんわ」
そういってる葉子の顔は、言葉に似合わずど....
「星座」より 著者:有島武郎
との不調和さが、渡瀬を妙に調子づかせた。
「飲めないことがあるものか、始終晩酌の
御相伴《ごしょうばん》はやっているくせに」
「じゃそれで一杯いただくわ」
渡瀬....
「外科室」より 著者:泉鏡花
、どれが桃やら桜やらだ」 「一人は丸髷《まるまげ》じゃあないか」 「どのみちはや
御相談になるんじゃなし、丸髷でも、束髪でも、ないししゃぐまでもなんでもいい」 「....
「婦系図」より 著者:泉鏡花
処ではありません、早く真砂町へおいでなすって、先生が何なら奥様まで、あんな許へは
御相談なさいませんように、お頼みなさらなくッちゃ不可ません。ちょいと、羽織を着換....
「親子」より 著者:有島武郎
うございますが帰らせていただきます」 「そうですか、それではやむを得ないが、では
御相談のほうは今までのお話どおりでよいのですな」 「御念には及びません。よいよう....
「英本土上陸作戦の前夜」より 著者:海野十三
あ、手術をして、その小破片を取出せばいいわけですね」 「さあ、それは専門外科医に
御相談なさるがいいでしょうが、私の経験では、そういう脳外科の手術の成功率は、残念....
「火星兵団」より 著者:海野十三
すると相談所長は、
「さあ、そこまでは知りませんよ。手前のところでは、命をのばす
御相談にあずかるだけで、あなたを乗せてくれる潜水艦がどこにいるか、そんなことまで....
「菎蒻本」より 著者:泉鏡花
…まだ酔っている片膝がぐたりとのめる。 「蝋燭はどうしたんだ。」 「何も御会計と
御相談さ。」と、ずっきり言う。 ……彼は、苦い顔で立上って、勿論広くはない廊下....
「星女郎」より 著者:泉鏡花
う前後を辿り辿りしないと、茫として掴えられなくなるんですよ。……お話もお話だが、
御相談なんですから、よくお考えなすって下さい。 ――その円髷の、盛装した、貴婦....
「霊界通信 小桜姫物語」より 著者:浅野和三郎
あまりに意気地がないように感じましたので、よくよくの重大事でもなければ、めったに
御相談はせぬことに覚悟をきめました。 で、私として真先きに工夫したことは一|日....
「白花の朝顔」より 著者:泉鏡花
住込ませるとまでおっしゃって下さいますと、一度(何といおう……――女史。)女史に
御相談の上でありませんといかがでしょうか。「おおん」と咳して、「ところがね、それ....
「三人の百姓」より 著者:秋田雨雀
と言いました。長左衛門は、益々恐縮して、 「これは誠に恐れ入ります。御代官様の
御相談ならばどんなことでも
御相手になりましょう。どうか何んなりと仰せつけください....