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「御祖母様〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

御祖母様の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
オリンポスの果実」より 著者:田中英光
手が苦しそうに見えるまで面を歪《ゆが》めて水戸黄門様の声を絞《しぼ》りだすのに、御祖母様は顔を顰《しか》め、「妾《わたし》はどうしても、浪花節は煩《うる》さいば....
思い出す事など」より 著者:夏目漱石
十二になる筆子《ふでこ》のは、四角な字を入れた整わない候文《そうろうぶん》で、「御祖母様《おばばさま》が雨がふっても風がふいても毎日毎日一日もかかさず御しゃか様....
少年時代」より 著者:幸田露伴
御初穂を供える、大祭日だというて数を増す。二十四日には清正公様へも供えるのです。御祖母様は一つでもこれを御忘れなさるということはなかったので、其他にも大黒様だの....
渋谷家の始祖」より 著者:宮本百合子
まるで初陣の若武者を送るような感激で、送別の宴を開いた。 親類の者は皆、九段の御祖母様の御大相《ごたいそう》が始った、と云いながら、集って、笑って、彼を祝して....
祖母のために」より 著者:宮本百合子
び方に現れた。私は、思わず、 「おばあちゃん、いかがでした、安積は」 と云った。御祖母様という言葉に暗示される威厳、構えというようなものが、自然とれていたものと....
日記」より 著者:宮本百合子
午後六時五十分夏目漱石先生死去せらる。 十一日 夏目漱石氏逝去、発表。 十五日御祖母様と飯坂角屋へ来る。十九日安積へ帰って来る。 〔金銭出納録〕 〔単位....
日記」より 著者:宮本百合子
う。生きて居るには、生きて居る丈のわけがある筈だろう。 一月四日 両親弟達、芝御祖母様、帝劇へ行らっしゃる。私が留守をして居ると泉沢氏が来る。 “お父さんは相....