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「御神灯〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

御神灯の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
硝子戸の中」より 著者:夏目漱石
《あずまや》ってね。ちょうどそら高田の旦那の真向《まんむこう》でしたろう、東家の御神灯《ごじんとう》のぶら下がっていたのは」 十七 私はその東家をよく覚えてい....
虞美人草」より 著者:夏目漱石
どれも、一種妙な感じがするのは奇体だ」 「舟板塀《ふないたべい》趣味《しゅみ》や御神灯《ごじんとう》趣味《しゅみ》とは違うさ。夢窓国師《むそうこくし》が建てたん....
マダム貞奴」より 著者:長谷川時雨
気をつけて見るようになってからは、これもよい縹緻《きりょう》だった小奴という人の御神灯がさがっていて奴の名はなかった。そのうちにおなじ住吉町の、人形町通りに近い....
顎十郎捕物帳」より 著者:久生十蘭
ん》 その日の宵の戌刻《いつつどき》。 露月町の露路奥。 清元千賀春という御神灯《ごじんとう》のさがった小粋な大坂格子。ちょっとした濡灯籠《ぬれどうろう》....
四谷、赤坂」より 著者:宮島資夫
ろにあったのだから変である。三日月お蝶という、額に傷のある女が、学校用品店の隣の御神灯を下げた家から出て来たり、運動場の隅に立ってると、おさらいの三味線の音が聞....
雷門以北」より 著者:久保田万太郎
山谷、駒形、蔵前――その外どこでも差支ない。ただ雨上りの瓦屋根だの火のともらない御神灯だの、花のしぼんだ朝顔の鉢だの……これは亦今度の大地震は一望の焦土に変らせ....