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「御神酒〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

御神酒の前後の文節・文章を表示しています。該当する12件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
両国の秋」より 著者:岡本綺堂
どに怖ろしかった。お絹は枕もとへ蛇の箱を持って来いと言った。 「君ちゃん。神棚の御神酒《おみき》と、それからお米を持って来ておくれ」 箱はお絹の枕もとに運び出....
新版 放浪記」より 著者:林芙美子
し》 拾銭。 御飯杓子 参銭。 鼻紙一束 弐拾銭。 肌色美顔水 弐拾八銭。御神酒 弐拾五銭。 一合。 引越し蕎麦《そば》 参拾銭。 階下へ。 一、壱円拾....
蒲生氏郷」より 著者:幸田露伴
猿面冠者の藤吉郎で、二十何万石という観覧料を払った代り一等席に淀君《よどぎみ》と御神酒徳利《おみきどくり》かなんかで納まりかえって見物して居るのであった。しかも....
星女郎」より 著者:泉鏡花
のが、山路へかかって、八ツさがりに、私ども御堂へ寄ったでござります。 そこで、御神酒を進ぜました。あびらうんけんそわかと唱えて、押頂いて飲んだですて…… (お....
神棚」より 著者:豊島与志雄
のようだった。毎朝必ず御飯や水を供え、晩には必ず灯明をつけ、月の一日と十五日には御神酒を上げ、いつも青々とした榊を絶やしたことがなく、そして朝晩に長い間礼拝した....
放浪記(初出)」より 著者:林芙美子
飯杓子 参銭。 花紙一束 弐拾銭。 肌色美顔水 弐拾八銭。御神酒 弐拾五銭 一合。 引越し蕎麦 参拾銭 下へ。 一、壱....
顎十郎捕物帳」より 著者:久生十蘭
…また、鏖殺しにするなどと口走る以上、毒でもつかうつもりかも知れないから、たとえ御神酒《ごしんしゅ》にしろ御神水《ごしんすい》にしろ、祭のあいだはいっさい口にし....
小説 円朝」より 著者:正岡容
したら畳を上げたとたんに親方がどっかの殿様から拝領したって、ひどく大事にしている御神酒徳利を三つぶッ壊しちまってね。そうしたら親方がいいましたぜ、もう来年からお....
明治劇談 ランプの下にて」より 著者:岡本綺堂
同じような柄行きで、いつも相列んで同じような役所をつとめていたので、世間一般に“御神酒徳利”と呼び慣わしていた。その御神酒徳利がやはり相列んで、名題俳優の列に加....
手仕事の日本」より 著者:柳宗悦
りましょう。何も陸前だけのものではありませんがここのは出来がよいように思えます。御神酒徳利に差す飾り物で、竹を縦に細かく裂いて、平たく模様風に結んだものでありま....
粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分)」より 著者:三遊亭円朝
だ、刀屋にならば能く覚えて置け、五|郎入道寳龍齋正宗、伯耆の安綱、皆神棚へ上げて御神酒を供え拝んでも宜いくらいの物だから、よく覚えて置け、あゝ有難い」 小「番頭....
春心」より 著者:田中貢太郎
「今朝から生暖かい、どうも天気が落ちたと思ってたが、やっぱりそうだったか」 「御神酒をあげましょうか」 「そうだ、そうしてくれ」 「へい」 定七は腰をあげた....