御祭[語句情報] » 御祭

「御祭〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

御祭の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
かと……。七之助さんもとうとうその気になったと見えて、このあいだの夕方、神明様の御祭礼の済んだ明くる日の夕方に、わざと盤台を空にして帰って来たんです。わたくしも....
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
とですかえ」 「実はこの五日のことでございますが、御承知の通り、府中の六所明神の御祭礼、その名物の闇祭りを一度見物いたしたいと申しまして、おかみさんと総領息子、....
夜明け前」より 著者:島崎藤村
過ぐるのを目撃した。 ――しばらく、自分には何の事ともわからなかった。もっとも御祭礼の神燈を明けの七つごろから出した町の有志があって、それにつれて総町内のもの....
残されたる江戸」より 著者:柴田流星
の霊場を汚さんもの、皆無とはあるまいが大方尠うなった。 それ江戸ッ児の気勢いは御祭り騒ぎにしくものなく、妙法蓮華経の功力心願、それもこれも団扇太鼓の音、大万灯....
怪談牡丹灯籠」より 著者:三遊亭円朝
一 寛宝三年の四月十一日、まだ東京を江戸と申しました頃、湯島天神の社にて聖徳太子の御祭礼を致しまして、その時大層|参詣の人が出て群集雑沓を極めました。こゝに本郷三....
草迷宮」より 著者:泉鏡花
はめでたがり、盆は忙しがりまして、別に気が触れた奴ではござりません。いつでも村の御祭礼のように、遊ぶが病気でござりましたが、この春頃に、何と発心をしましたか、自....
茸の舞姫」より 著者:泉鏡花
、畜生めが。俺の袖の中から、皺びた、いぼいぼのある蒼い顔を出して笑った。――山は御祭礼で、お迎いだ――とよう。……此奴はよ、大い蕈で、釣鐘蕈と言うて、叩くとガー....
霧陰伊香保湯煙」より 著者:三遊亭円朝
十四 明治十一年七月十日野田に祇園会と云う事がございますが、豪商の居ます処ゆえ御祭礼は中々立派に出来ます。両側へずーっと地口行灯を掲げ、絹張に致して、良い画工....
霊界通信 小桜姫物語」より 著者:浅野和三郎
それ等の根抵には悉く竜神界の気息がかかって居るのじゃ……。』 問『産土神その他の御祭神は皆竜神様でございますか?』 答『奥の方は何れも竜神で固めてある……。』 ....
灰色の記憶」より 著者:久坂葉子
かな年が来た。提灯行列や花電車やいろいろな催しがほとんど年中行われた。何故こんな御祭さわぎをするのか子供心に不思議であった。私にとって、二千五百九十九年も、六百....
人形の話」より 著者:折口信夫
歌舞伎に関係のある話は、御祭りの芝の舞台の話でしまっておき、この章では話を変えて、人形の話を簡単にしてお....
多神教」より 著者:泉鏡花
々までも、仕事|稼ぎは、へい、手につきましねえ。 笛の男 明後日げいから、お社の御祭礼で、羽目さはずいて遊びますだで、刈入時の日は短え、それでは気の毒と存じまし....
怪異暗闇祭」より 著者:江見水蔭
て吹飛ばしたのだ。 話が面白くなって酒も大分はずんで来た。 「や、拙者は当所の御祭礼は初めてだが、なんでも昨年は、暗闇の間に、余程奇怪な事が行われたと申すが、....
山吹」より 著者:泉鏡花
に入らんとす。) 人形使 (大な声して)お旦那、もう一杯下せえ。 万屋 弘法様の御祭だ。芋が石になっては困る。……もの惜みをするようで可厭だから、ままよ、いくら....
特殊部落の成立沿革を略叙してその解放に及ぶ」より 著者:喜田貞吉
云って、一向珍しくないことでありました。京都の平野神社や、宮中の園神社・韓神社の御祭には、山人を呼んで来て管絃を以て迎えて御馳走をする。また山人が庭火を焚き、例....