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御簾中
「御簾中〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
御簾中の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
ざいましょう。まあ、手前どもにはよくわかりませんが、お屋敷方の御隠居でも若様でも
御簾中でも御帰国御勝手次第というような、そんな御改革はだれがしたなんて、慶喜公を....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
。 十一の年、駿河台に鵜殿甚左衛門《うどのじんざえもん》という剣術の先生がある、
御簾中様《ごれんじゅうさま》の御用人を勤め、忠也派一刀流にて銘人とて、友達がはな....
「嫉みの話」より 著者:折口信夫
さんつく。たとえば、近衛家から輿入れがあると、それに身分の高い上臈がついて行く。
御簾中が正妻だが、ついてきた上臈たちとも、将軍は夫婦関係を結んだ。これは、てかけ....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
まではと、さし控えておりましたが、何と、足利家の執事、高ノ師直のごときは、とうに
御簾中へ近づきを得て、准后のお覚えもいとめでたいそうでございまするで」 と、暗....
「大岡越前」より 著者:吉川英治
、柳沢次第の世の中だアな。奉行も、切腹と来ちゃあ堪らねえから、そこはそれ、柳沢の
御簾中筋へ、廻すものを廻しさえすれやあ、どんなにでもなることさ。――どうだ。世の....