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御膝元
「御膝元〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
御膝元の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「邪宗門」より 著者:芥川竜之介
御寵愛《ごちょうあい》の猫も同様、さんざん御弄《おなぶ》りになった上、二度と再び
御膝元へもよせつけないようになすってしまいました。
七
で....
「吾輩は猫である」より 著者:夏目漱石
老人は呼吸を計って首をあげながら「私ももとはこちらに屋敷も在《あ》って、永らく
御膝元でくらしたものでがすが、瓦解《がかい》の折にあちらへ参ってからとんと出てこ....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
たずら者の詮議が厳重になった。 仔細もなしに半鐘をつき立てて公方《くぼう》様の
御膝元をさわがす――その罪の重いのは云うまでもない。第一に迷惑したのは、その町内....
「旗本退屈男」より 著者:佐々木味津三
てしまうなんてえことが、でえ一よくねえんですよ。何を言っても江戸は日本一御繁昌の
御膝元なんだからね。こちらに御|在で遊ばしゃ遊ばしたで、是非にも御殿様でなくちゃ....
「東山時代における一縉紳の生活」より 著者:原勝郎
をしばしば用いている。そもそも応仁の乱というものは、輦轂《れんこく》の下、将軍の
御膝元での兵乱としては、いかに足利時代にしても、まことに稀有の大乱で、これを眼前....
「国号の由来」より 著者:喜田貞吉
朝の末で、けだし好き意味の文字を取り換えたに他ならぬ。そしてそれは大君のまします
御膝元の地として、オオヤマトと敬称したものであったが、後には文字をそのままに、単....
「山の人生」より 著者:柳田国男
は笛が入ると、泉鏡花君は申されました。遠州の秋葉街道で聴きましたのは、この天狗の
御膝元にいながらこれを狸の神楽と称し現に狸の演奏しているのを見たとさえいう人があ....