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御花
「御花〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
御花の前後の文節・文章を表示しています。該当する11件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「虞美人草」より 著者:夏目漱石
い」 「世話もしない癖に」 「ハハハハ実は狐の袖無《ちゃんちゃん》の御礼に、近日
御花見にでも連れて行こうかと思っていたところだよ」 「もう花は散ってしまったじゃ....
「写生文」より 著者:夏目漱石
な纏《まとま》った道行を作ろうとも畢竟《ひっきょう》は、雑然たる進水式、紛然たる
御花見と異なるところはないじゃないか。喜怒哀楽が材料となるにも関《かか》わらず拘....
「旧主人」より 著者:島崎藤村
静に御散歩をなさることもありました。さあ、旧弊な御親類の御女中方は、御夫婦一緒に
御花見すらしたことが無いのですから、こんな東京風――夢にも見たことの無い、睦《む....
「単独行」より 著者:加藤文太郎
験がありませんが、途中に小屋もあり危険はありますまい。第五日、杓子と鎗へ往復し、
御花畑と雪渓くらいを見て引返し大蓮華を縦走し蓮華温泉へ十二時間、乗鞍大池小屋に泊....
「菊模様皿山奇談」より 著者:三遊亭円朝
の裾を端折って脊割羽織を着し、短かいのを差して手頃の棒を持って無提灯で、だん/\
御花壇の方から廻りまして、畠岸の方へついて参りますと、森の一叢ある一方は業平竹が....
「白峰山脈縦断記」より 著者:小島烏水
梅の黄とが、多く咲いている、チングルマの小さい白花、赤紫の女宝千鳥などで、小さい
御花畑を作っている、霧の切れ目に、白河内岳が眼の前に、ぼんやり現われた、足許は偃....
「華々しき瞬間」より 著者:久坂葉子
チと云われた侮辱に答えようとした時に、ドアがあいて、はれやかな南原杉子の声。 「
御花届いて? ああ、あるわ、いいでしょう」 「まあ、お杉本当にありがとう。うれし....
「知々夫紀行」より 著者:幸田露伴
見えたるそのとなえ今も大宮の内の小名に残れりという。この祠の祭の行わるるときは、
御花圃とよぶところにて口々に歌など唱いながら、知る知らぬ男女ども、こなた行き、か....
「層雲峡より大雪山へ」より 著者:大町桂月
の小池あり。蛙の子の棲めるを見て、毒水にあらざるを知る。偃松の余したる処、一面の
御花畑也。苔桃、巌香蘭、岩梅、ちんぐるま草、栂桜、岩髭、千島竜胆など生いて、池中....
「エタ源流考」より 著者:喜田貞吉
抄」引)にも、「禁中様御召|藺金剛、大和国長吏指上、御扶持代物にて頂戴仕候。並、
御花砌之掃除、長吏小法師と申者八人にて相勤、御扶持頂戴仕候。其上様々御拝領物御座....
「それから」より 著者:夏目漱石
たかの如《ごと》くに霞《かす》んでいる。 「好《い》い気候になりましたね。何所か
御花見にでも行《ゆ》きましょうか」 「行きましょう。行くから仰《おっ》しゃい」 ....