御苑[語句情報] » 御苑

「御苑〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

御苑の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
されますと、右に御台《みだい》、左にご簾中《れんちゅう》を従えさせまして、吹上|御苑《ぎょえん》に臨時しつらえましたお土俵の正面お席にお着座なさいました。ひきつ....
海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
宮、大宮御所も災厄を受けたが、大宮御所の場合は夜間爆撃とはいえ、月明の中で広大な御苑の樹林、芝生のほとんど全部が焼けただれるほどに焼夷弾を投下したことは、単なる....
残されたる江戸」より 著者:柴田流星
柿の家苞も約束ごとのように誰れも忘れてゆかぬこそ面白い。 菊と紅葉 菊は赤坂御苑なるを最とし、輪も大きく類も多いが、一般衆庶の拝観をゆるされず、したがって上....
社会時評」より 著者:戸坂潤
興し国本を培養して皇運を扶翼し奉るの特に急なるを」訓辞した。その次には一同は新宿御苑拝観の栄を賜り、四日には記念講演会が日比谷の公会堂や大隈講堂や日本青年館や青....
万葉秀歌」より 著者:斎藤茂吉
平二年大伴旅人の家の祝宴で阿氏|奥島の作ったものであるから此歌に前行して居り、「御苑生の竹の林に鶯はしば鳴きにしを雪は降りつつ」(巻十九・四二八六)は此歌の少し....
虎狩」より 著者:中島敦
課後、私は一人で(これは趙にも内緒で)昌慶苑に行った。昌慶苑というのは昔の李王の御苑で、今は動物園になっている所だ。私は虎の檻《おり》の前に行って、佇《たたず》....
小夜啼鳥」より 著者:アンデルセンハンス・クリスチャン
かりさわると、あぶないので、よほどきをつけてそのそばをとおらなければなりません。御苑にはまた、およそめずらしい、かわり種の花ばかりさいていました。なかでもうつく....
化生のもの」より 著者:豊島与志雄
いると、菊花鑑賞に事よせて、あちこちでティー・パーティーが催された。戦争前、新宿御苑で観菊の招宴があった、それに做ったものである。もっとも、この節では、菊花鑑賞....
吝嗇神の宿」より 著者:坂口安吾
新宿御苑に沿うた裏通り。焼け残った侘しい長屋が並んでいる。とみると、その長屋の一部を....
一商人として 」より 著者:相馬愛蔵
、小柄であったが、忙しいからお前も配達しろと先輩にいわれて、餅をのせ自転車で新宿御苑の塀に添うた片側路を雪を蹴って走るうち、中心を失って溝の中に転がり落ちた。ち....
鴎外の思い出」より 著者:小金井喜美子
此節少々快方候、併他出致し兼候まゝ御無礼|仕候。此えり麁物ながら呈上(○蘭の絵ハ御苑ニアル分ヲ写させ申候)。御笑留被下度、外粗大なる冬瓜一つ御目にかけ申候。まづ....
昔のことなど」より 著者:上村松園
貸し忘れて残っていないのは残念です。 楳嶺先生の一周忌でしたか三周忌でしたか、御苑内で遺作と一緒に弟子孫弟子の作品を並べたことがありまして、そこに出された栖鳳....
葛飾土産」より 著者:永井荷風
ちょう》山吹町《やまぶきちょう》辺を流れて江戸川に入る細流。 四谷新宿辺では○御苑外《ぎょえんそと》の上水堀○千駄ヶ谷水車ありし細流。 小石川区内では○植物....
日和下駄」より 著者:永井荷風
語学校へ通《かよ》っていたので、半蔵御門《はんぞうごもん》を這入《はい》って吹上御苑《ふきあげぎょえん》の裏手なる老松《ろうしょう》鬱々たる代官町《だいかんちょ....
栖鳳先生を憶う」より 著者:上村松園
参りました。明治二十八、九年頃には歴史画が、そうまあ流行どすな、全国青年共進会に御苑の桜が咲き門外で供侍が待ち、新田義貞と勾当内侍を描いた大和絵式のものを出品し....