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御葬式
「御葬式〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
御葬式の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「彼岸過迄」より 著者:夏目漱石
な眼をくるくるさせて須永を見た。咲子《さきこ》は、御母さんわたしも明日《あした》
御葬式に行きたいわと御仙にせびった。あたしもねと九つになる重子《しげこ》が頼んだ....
「道草」より 著者:夏目漱石
おあが》りになりませんでした」 「そうか」 「何でも谷中《やなか》に御友達とかの
御葬式があるんですって。それで急いで行かないと間に合わないから、上っていられない....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
存じませんが、それは嘘だとか聞きました」と、おげんは躊躇せずに答えた。「先殿様の
御葬式がすむと間もなく、源太夫様もつづいてお亡くなりなすったので、世間では追腹な....
「闘争」より 著者:小酒井不木
K君。 親切な御見舞の手紙うれしく拝見した。僕は全く途方に暮れてしまった。
御葬式やら何やら彼やらで、随分|忙しかったが、やっと二三日手がすいて、がっかりし....
「落ちてゆく世界」より 著者:久坂葉子
った母が、食事の後でこんな話をしました。 「松川さんのところのおばあ様ね、まあ、
御葬式の費用に仏様の金歯をはずしなさったそうな、いくらなんでもねえ、ひどい世の中....
「灰色の記憶」より 著者:久坂葉子
うちに又、私のはしゃいだ気分を抑えつけてしまうことが起きた。家の向いにある教会の
御葬式と、巡礼と、アリーが大人になったことであった。 ある日、教会で女学院の先....
「丹下左膳」より 著者:林不忘
ながら、婿源三郎、たしかに萩乃どのと道場を申し受けました。よって、これなる父上の
御葬式に、ただいまよりただちに喪主として……」
室内の一同、声を失っている。
....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
出して貰い、寝台券をとって貰いました。十五日に立つことに決定しました。 昨夕は
御葬式がすんでから(こっちの家でそれは負担なさいました)克子、多賀子、達治、私、....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
た。そうしたら二十一日に関鑑子さんのお父さんが亡くなられたことを知り、二十四日の
御葬式の日までお通夜その他で暮しました。如来《ニョライ》氏は古い美術記者で、昔は....
「森先生」より 著者:芥川竜之介
雄崇拝の念に充ち満ちたる我等には、快活なる先生とのみ思われたり。 又夏目先生の
御葬式の時、青山斎場の門前の天幕に、受附を勤めし事ありしが、霜降の外套に中折帽を....
「火葬と大蔵」より 著者:喜田貞吉
じ給うた。これに対して中納言藤原吉野は諫諍を試みたが、その説容れられず、いよいよ
御葬式に際しては、遺詔の如く荼毘に附し奉った御骨を砕粉し、大原野西山の嶺上に散ら....
「古事記」より 著者:太安万侶
をする。 この四首の歌は皆そのお葬式に歌いました。それで今でもその歌は天皇の
御葬式に歌うのです。そこでその國から飛び翔《た》つておいでになつて、河内の志幾《....
「粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分)」より 著者:三遊亭円朝
如何にも珍らしいお方だと言って感心して居りました、又親共の横死の折には御懇ろなる
御葬式で、これ/\と精しく万年町から聞きましたが、何とももってお礼の申し上げよう....
「賤民概説」より 著者:喜田貞吉
れたというので、それで彼らのことを宝来と云った。彼らも聖人の知遇に感じて、聖人の
御葬式には荼毘の役をつとめ、爾来代々の法主の葬儀に参列する例になったというのであ....
「融和問題に関する歴史的考察」より 著者:喜田貞吉
ん。 陵戸は厳格にいえば雑戸の一種でありまして、諸陵寮に属して、陵墓のお守や、
御葬式の雑役に服するものでありますが、その職務が穢れに触れるものでありますから、....