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御薬園
「御薬園〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
御薬園の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
励され、それを尾州藩で一手に買い上げた。尾州家の御用という提灯をふりかざし、尾州
御薬園御用の旗を立てて、いわゆる尾張薬種の荷が木曾の奥筋から馬籠へと運ばれて来る....
「植物一日一題」より 著者:牧野富太郎
な木の和名はどうでもよいワ、イヤそう捨て鉢にいうもんじゃない。小石川植物園には昔
御薬園時代かに来た木も今なお現に生きているし、また今日では諸処にあった木も伐られ....
「十六、七のころ」より 著者:永井荷風
た。後年に至って、わたくしは大田南畝《おおたなんぼ》がその子淑《ししゅく》を伴い
御薬園の梅花を見て聯句《れんく》を作った文をよんだ時、小田原|城址《じょうし》の....
「狐」より 著者:岡本かの子
負えんな。 ――何ももてなしがない。これでも食うて見るか。この向うの御用屋敷内の
御薬園で出来た甘藷だ。 ――これが評判のさつま芋というものか。町方では毒になると....