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御袋
「御袋〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
御袋の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「永日小品」より 著者:夏目漱石
泣き出した。御母さんはむきになって、表向《おもてむき》よしを取りにやると、与吉の
御袋がどうも御気の毒さまと云ったぎりで毬はとうとう喜いちゃんの手に帰らなかった。....
「虞美人草」より 著者:夏目漱石
るって、まさか坊主になる料簡《りょうけん》でもなかろうが、つまり嫁を貰って、あの
御袋の世話をするのが厭《いや》だと云うんだろうじゃないか」 「甲野が神経衰弱だか....
「草枕」より 著者:夏目漱石
囃《はや》します」 「ハハハハそんな事はなかろう」 「ござんせんかな。しかしあの
御袋様《おふくろさま》がやはり少し変でな」 「うちにいるのかい」 「いいえ、去年....
「吾輩は猫である」より 著者:夏目漱石
給え。今でも歴然と残っている。立派なうちだ。その番頭が甚兵衛と云ってね。いつでも
御袋《おふくろ》が三日前に亡《な》くなりましたと云うような顔をして帳場の所へ控《....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
万も入らず、当時無敵は若衆様と腎を働かし討ち死にしょう事じゃ、しからざれば若衆の
御袋様と(以下欠文)」とあり。思うさま楽しむを討ち死にといったので高橋入道の言と....