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御調
「御調〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
御調の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「邪宗門」より 著者:芥川竜之介
上げますと、若殿様は御満足そうに、はたはたと扇を御鳴らしになりながら、例の気軽な
御調子で、
「それは重畳《ちょうじょう》じゃ。何、予が頼みと申しても、格別むずか....
「虚構の春」より 著者:太宰治
り申しあげましたところ、御手紙に依れば、キウリ不着の趣き御手数ながら御地停車場を
御調べ申し御返事願上|候《そうろう》、以上は奥様へ御申伝え下されたく、以下、二三....
「自転車日記」より 著者:夏目漱石
ましょうと笑ながら査公が申された故、答えて曰《いわ》くイエス、 忘月忘日「……
御調べになる時はブリチッシュ・ミュジーアムへ御出かけになりますか」「あすこへはあ....
「満韓ところどころ」より 著者:夏目漱石
て挨拶《あいさつ》をすると、河村さんは、まあおかけなさいと椅子を勧めながら、何を
御調べになりますかと叮嚀《ていねい》に聞かれる。何を調べるほどの人間でもないんだ....
「旧主人」より 著者:島崎藤村
も旦那様の不風流な御気象が解ると仰いました。いよいよ御帰という前の日、奥様は物を
御調べなさるやら御隠しなさるやらで、気を御揉みなさいましたのです。 肌身離さず....
「支倉事件」より 著者:甲賀三郎
明日に迫っとる事でありますれば、もう事件記録としてのものや、上願書というものやら
御調べずみになり、庄司利喜太郎は喜平をアリとアラユル拷問に懸け、そして条件付で約....
「帰去来」より 著者:太宰治
り申し上げましたところ、御手紙に依れば、キウリ不着の趣き御手数ながら御地停車場を
御調べ申し御返事|願上候、以上は奥様へ御申伝え下されたく、以下、二三言、私、明け....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
かないでいる時、さきに取次に行った足軽が戻って来ました。 「案の如く駒井の殿様は
御調練のお差図であるが、お前のことを申し上げると、直ぐにお許しになった」 お君....
「踊る地平線」より 著者:谷譲次
本語で印刷してある部分だけ見本に二、三。 多年日本紳士|諸彦ノ御引立ヲ蒙リ廉価ニ
御調製|仕候。 これはフェンチャアチ街一四九番のブリストウ&スタアリング洋服店....
「水の女」より 著者:折口信夫
である。この条は、この本のあちこちに散らばったあぢすき神および関係深い白鳥の生き
御調がわり込んできたものであるらしい。 水沼間・水沼・弥努波(または、婆)と三....
「南国太平記」より 著者:直木三十五
であろうか、存ぜぬか」
「江戸へ参られました」
「調所は?」
「矢張り、御勝手方
御調べのため、近々に、御江戸へ」
「そうか――わしは、二三日、こうしておって、す....
「奉行と人相学」より 著者:菊池寛
とき、長吉の吟味に当っていた佐々と云う与力が、 「こら、長吉、御奉行さまの直々の
御調べだぞ。改心すると、ハッキリとお請けいたせ」 と、云った。この男は、備考書....
「にらみ鯛 」より 著者:佐藤垢石
、この酒井所司代は、 『あまりのことである』 と、言って信用しない。そして、供
御調度のことについて旧例を改革しようとはしなかったのである。けれど所司代は、きょ....
「画道と女性」より 著者:上村松園
高松宮家へ御輿入になる徳川喜久子姫の
御調度の一にお加えになるのだからと申すので、旧臣の総代として京都大学の新村博士が....
「古事記」より 著者:太安万侶
下たちも堅くお願い申しましたので、天下をお治めなさいました。この時に新羅の國主が
御調物《みつぎもの》の船八十一艘を獻りました。その
御調の大使は名《な》を金波鎭漢....