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御講
「御講〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
御講の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「疑惑」より 著者:芥川竜之介
、私《わたくし》は中村玄道《なかむらげんどう》と申しますもので、やはり毎日先生の
御講演を伺いに出て居りますが、勿論多数の中でございますから、御見覚えもございます....
「吾輩は猫である」より 著者:夏目漱石
に惚れさしたところが大《おおい》に積極的だろうと思います」「こりゃ新説だね。是非
御講釈を伺がいましょう」「理学士として考えて見ると烏が女に惚れるなどと云うのは不....
「旗本退屈男」より 著者:佐々木味津三
夫もあると言うもんでござんす。実は今あの通りね、ほら、あそこの経堂のきわに大連の
御講中が練り込んで来ておりますね。何でもありゃお江戸日本橋の
御講中だとかいう話な....
「名人長二」より 著者:三遊亭円朝
と申す書物をお取寄せになりまして、第三|巻目の檀弓と申す篇の一節を御覧に入れて、
御講釈を申上げられました。こゝの所は徳川将軍家のお儒者林大學頭様の仮声を使わんけ....
「爆弾太平記」より 著者:夢野久作
か。……というのは、ほかでもありません。本日集まっている当局連中の中には、先生の
御講演を一度以上拝聴している者が多いのです。……ですから取締方法なぞを詳しく承わ....
「鉄面皮」より 著者:太宰治
がすんで、査閲官の老大佐殿から、今日の諸君の成績は、まずまず良好であった。という
御講評の言葉をいただき、 「最後に」と大佐殿は声を一段と高くして、「今日の査閲に....
「一商人として 」より 著者:相馬愛蔵
またあなた方に学徳ともに高き先生のお教えを頂くために、先だって淀橋公会堂で博士の
御講演をお願いしたのであります。当日私が先生を御紹介致すはずであったのを、病気の....
「雪の宿り」より 著者:神西清
て、学道をおろそかにする風のあるのを痛くお嘆き遊ばされて、日ごろ百丈清規を衆徒に
御講釈になっておられました。その厳しいお躾けを学衆の中には迷惑がる者もおりまして....
「大塚楠緒子」より 著者:長谷川時雨
》に、ほんの数えられるばかりに、和歌をまなぶというよりは、『万葉集』『湖月抄』の
御講義を聴講にいっておりました。すくなくても十人、多いときは二、三十人の人たちが....
「顎十郎捕物帳」より 著者:久生十蘭
ていたが、急に、へらへらと笑い出して、 「こりゃア、どうも。……旦那まで千賀春の
御講中《ごこうちゅう》だったたア、今日の今日まで、存じませんでした。……じゃ、た....
「孟母断機」より 著者:上村松園
二年であった。 そのころ、わたくしは市村水香先生に就いて漢学を勉強してい、その
御講義に、この話が出たので、いたく刺戟されて筆を執ったものであるが、これは「遊女....
「想い出」より 著者:上村松園
、私の精神修養の上に、目に見えない力をつけていると思います。市村先生の『左伝』の
御講義の日など、非常に楽しみでございました。 松年先生の渋い、筆力雄渾の画風か....
「自力更生より自然力更生へ」より 著者:三沢勝衛
うよりほかに途はないのでございます。 もっとも崩壊の中には、さきほど佐藤博士の
御講演の中にもございましたように、われわれ人間が、いたずらに山の木を伐ったり、急....
「水郷異聞」より 著者:田中貢太郎
」 「あなたですか」 「はい、どうも御迷惑をかけてあいすみませんが、今日、先生の
御講演を伺いまして、どうしても先生にじきじきお眼にかかりたくてかかりたくて、しか....
「融和促進」より 著者:喜田貞吉
で部落の歴史を講話した際に、聴衆の一人はきわめて真摯にこんなことを問いました。「
御講話によってよくその由来や実情を諒解することができました。これを差別するの不合....