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「御足〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

御足の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い：新字新仮名]
「蜘蛛の糸」より 著者:芥川竜之介
しもそんな事には頓着《とんじゃく》致しません。その玉のような白い花は、御釈迦様の御足《おみあし》のまわりに、ゆらゆら萼《うてな》を動かして、そのまん中にある金色....
「或日の大石内蔵助」より 著者:芥川竜之介
の微笑をたたえながら、得々《とくとく》として帰って来た。 「いや、これは、とんだ御足労を願って恐縮でございますな。」 忠左衛門は、伝右衛門の姿を見ると、良雄《....
「三右衛門の罪」より 著者:芥川竜之介
士司を合さんとし給うに、雨上《あまあが》りの畦道《あぜみち》のことなれば、思わず御足《おんあし》もとの狂いしとたん、御鷹《おたか》はそれて空中に飛び揚り、丹頂も....
「青春の逆説」より 著者:織田作之助
出した。佐古は引き下らざるを得なかった。玄関まで見送って、 「夜分冷えますのに、御足労でした」多鶴子はそう言葉を残して、すっとなかへ消えてしまった。 佐古は莫....
「赤耀館事件の真相」より 著者:海野十三
名乗る人からの招待状を受取った。その文面はすこぶる鄭重を極めたもので、「遠路乍ら御足労を願い、赤耀館事件の真相につき御聴取を煩わしたく云々」とあった。赤耀館事件....
「黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
きは、夢ではないかと申されたほどでした」 「それでは田郷さん、さっそく押鐘博士に御足労願うことにしましょう」と法水は静かに云った。「そうしたら、幾分算哲博士の精....
「単独行」より 著者:加藤文太郎
人あり、白萩より来れりと言う、平蔵を下る人なり、私は長次郎の雪渓を下る。宮殿下の御足跡を拝しつつ下り、途中辷りなかなか恐ろし、ようやく平蔵の出合に出で右へ本流を....
「風流仏」より 著者:幸田露伴
唱えて谷川に流し捨るがよいとの事、憎や老嫗の癖に我を嬲らるゝとは知ながら、貴君の御足を止度さ故に良事教られしよう覚て馬鹿気たる呪も、試て見ようかとも惑う程小さき....
「火薬船」より 著者:海野十三
出て来いといえ」 「はい、それがちょっと出られない事情がありまして、ぜひにまげて御足労をおねがいしろとのことです」 「出て来られない事情というのは何か。それをい....
「伯爵の釵」より 著者:泉鏡花
「面目ない、われら、ここに、高い貴い処に恋人がおわしてな、雲霧を隔てても、その御足許は動かれぬ。や！」 と、慌しく身を退ると、呆れ顔してハッと手を拡げて立っ....
「草迷宮」より 著者:泉鏡花
ましょうよ。」 「それはそれは、御不都合な、つい話に実が入りまして、まあ、とんだ御足を留めましてござります。」 「いや、どういたして、忝い。私は尊いお説教を聴問....
「血液型殺人事件」より 著者:甲賀三郎
然し、相当知名の方ですから、念を入れなくてはね。それで、態々来て貰ったのですが、御足労｜序に一度現場へ来て呉れませんか。現場についてお訊きしたい事もあるし、それ....
「血曼陀羅紙帳武士」より 著者:国枝史郎
ら、わしには、どうしても加担人が入用るのだよ」 「それからお父様は、そのようにお御足が不自由になられてからも、毎日のように、野中の道了様へ、お参詣に行かねばなら....
「ファウスト」より 著者:ゲーテヨハン・ヴォルフガング・フォン
大いなる女罪人 ファリセイの人々に嘲られつつも、 神々しく浄められたる御子の御足のもとに、 バルサムなす涙を流しし 愛に頼りて願ひまつる。 奇しき香をいと多....
「古事記」より 著者:太安万侶
ましたから、そのお妃たちや御子たちは、其處の篠竹《しのだけ》の苅株《かりくい》に御足が切り破れるけれども、痛いのも忘れて泣く泣く追つておいでになりました。その時....