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御軍
「御軍〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
御軍の前後の文節・文章を表示しています。該当する13件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
るようになったのは、皆この慶喜の時代に始まる。フランス伝習の陸軍所が建設せられ、
御軍艦操練所は海軍所と改められ、英仏学伝習所が横浜に開かれたのも、その結果だ。小....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
見る。 「檄《げき》 此回《このたび》外夷御親征のため、不日南都へ行幸の上
御軍議あるべきにつき、その節御召に応じて忠義を励むべき……」 これが書出しで....
「鳴雪自叙伝」より 著者:内藤鳴雪
ど七分位までも年貢米として取ったものである。元来この年貢米はもっぱら国家に対して
御軍役その他を勤めるために取っているので、藩主一家の生活は言わばその余りを以て弁....
「万葉秀歌」より 著者:斎藤茂吉
った。考に、「さて此御時みちのく越後の蝦夷らが叛きぬれば、うての使を遣さる、その
御軍の手ならしを京にてあるに、鼓吹のこゑ鞆の音など(弓弦のともにあたりて鳴音也)....
「レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
ブフェールは言った、「しかしだれが取りに行くんだ?」
実際蒲団は防寨の外に、防
御軍と攻囲軍との間に落ちたのである。しかるに砲兵軍曹の死に殺気立った兵士らは、少....
「釘抜藤吉捕物覚書」より 著者:林不忘
人は東西へ、藤吉佐平次は犬を追って、暴風雨のなかを三手に別れた。 四
御軍艦操練所に寄った肴店《さかなだな》のとある露地、一軒の前まで来ると、甚右衛門....
「古事記」より 著者:太安万侶
つて やつつけてしまうぞ。 また、エシキ、オトシキをお撃ちになりました時に、
御軍の兵士たちが、少し疲れました。そこでお歌い遊ばされたお歌、 楯《たて》を竝....
「三国志」より 著者:吉川英治
漕いできた。糜竺であった。 「ご遠征、まことにご苦労にぞんじます。主人もすでに、
御軍需の用に供える金銀兵糧の用意を済まし、また、諸軍のご慰労などもどうしたがよい....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
簿を持って報告にくるたびに、こういうのが常だった。 「わずか十日にもみたぬまに、
御軍勢は今日にて、一万をすこしこえました。はや倍加したわけにござりまする」 「ち....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
、尊氏は眼をやって「何事よの?」 「仰せのように、山陽、山陰、四国へまで、ここの
御軍勢を分けて留めおかれましては、筑紫へ渡らせられる宰相のおん供には、どれほどな....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
大友近江守(具簡入道)どの、島津|道鑑どののお手勢などは、そこでみな、宰相以下の
御軍馬を、首を長うしてお待ちしておられるはず。兵も千余はございましょうか」 と....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
る。人の沙汰やら存じませぬが、何で将帥のよりごのみなどいたしましょう。すべては、
御軍の下、この正成もみかどの一兵でしかございませぬ」 「では」 と、後醍醐は、....
「大谷刑部」より 著者:吉川英治
、汗も涼やかに乾くように、足軽たちは各※息を休めた。 「ただ今、ここを通りました
御軍勢は、大谷刑部様の御家中でございましょうか」 「うんにゃ――」と、首を振って....