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「御遊〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

御遊の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
業平文治漂流奇談」より 著者:三遊亭円朝
す、お母様も私《わたくし》をお案じなすってお外出をなさいませんが、偶《たま》には御遊歩《ごゆうほ》遊ばした方がお身体の為にも宜しゅうございます」 母「左様さ、....
新生」より 著者:島崎藤村
でしょう」と髪の薄い女中は二人の客の顔を見比べて、「先生のは御酒もそう召上らず、御遊びもなさらず、まさか先生だって女嫌《おんなぎら》いだという訳でもございますま....
白髪小僧」より 著者:杉山萠円
あった。この鸚鵡は最前《さっき》の紅木という総理大臣の息子で、平生《ふだん》王の御遊び相手として毎日宮中に来ている紅矢《べにや》という児《こ》が、今日は少し加減....
旗本退屈男」より 著者:佐々木味津三
、いつのまに帰って来たのか前夜のあの謎を秘めた若者です。 「御かえりなさいまし。御遊行でござりましたか」 「遊行なぞと気取った事を申しおるな。番頭風情が心得おる....
夜明け前」より 著者:島崎藤村
座遊ばされ候ところ、御養生かなわせられず、去る二十日|卯の上刻、大坂表において薨御遊ばされ候。かねて仰せ出だされ候通り、一橋中納言殿御相続遊ばされ、去る二十日よ....
」より 著者:島崎藤村
が持って来た百合だの撫子だのの花で机の上を飾った。 「兄さん、山脇の姉さんがチト御遊びに被入っしゃいッて――真実に兄さんは遠慮深い人だって」 こう直樹が自分の....
みみずのたはこと」より 著者:徳冨健次郎
代々の帝父祖の帝の念じ玉ひし東征の矢竹心を心として、白羽二重に緋の袴、五歳六歳の御遊にも、侍女を馬にして、東下りと宣らしつゝ、御所の廊下を駆り玉ひき。 御父祖....
春昼」より 著者:泉鏡花
ういう処が、こちらにあろうとは思われませんね。真個に佳い御堂ですね、」 「折々|御遊歩においで下さい。」 「勿体ない、おまいりに来ましょう。」 何心なく言った....
半島一奇抄」より 著者:泉鏡花
ら、口野浜、多比の浦、江の浦、獅子浜、馬込崎と、駿河湾を千本の松原へ向って、富士御遊覧で、それが自動車と来た日には、どんな、大金持ちだって、……何、あなた、それ....
灰色の記憶」より 著者:久坂葉子
、私は、先生になおされるまできちんと並ぶことをしなかった。教場では他所見をする。御遊戯は型にはまった廻転や歩みばかりで面白くない。御行儀が悪いとしかられる。そん....
一商人として 」より 著者:相馬愛蔵
おけ』というので、仕方なしに来春を待つことにしました。 二十五日は大正天皇の崩御遊ばされた悲しき日でありました。市民は御重態の発表を知るや、一刻も早く御悩の去....
『七面鳥』と『忘れ褌』」より 著者:佐藤垢石
生まれつき聡明の方ではなかった。水戸斉昭から越前慶永へ送った手紙に――上様日頃の御遊びは、鵞鳥を追ひ、或ひは御殿にて大豆を煎り給い――とあるのを見ると七、八歳の....
漱石氏と私」より 著者:高浜虚子
虚子先生 ○ 明治四十年八月十九日(同上)(封書) 浜で御遊びの由大慶に存じます。大きな皷を御うちの由これも大慶に存じます。松本金太郎君....
清心庵」より 著者:泉鏡花
千ちゃん、何だってお前様、殿様のお城か、内のお邸かという家の若御新造が、この間の御遊山から、直ぐにどこへいらっしゃったかお帰りがない、お行方が知れないというのじ....
フレップ・トリップ」より 著者:北原白秋
りの、おちょぼ口。その恋々相愛の、手に肩、肩に頬を寄せて、私たちの見る眼も憚らぬ御遊歩である。 「なんだい、ありゃ。」 「叱ッ。」 「あれが君、評判の鴛鴦夫婦で....