御鏡[語句情報] » 御鏡

「御鏡〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

御鏡の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
妖婆」より 著者:芥川竜之介
たが、正面に浅い六尺の床があって、婆娑羅大神《ばさらだいじん》と書いた軸の前へ、御鏡が一つ、御酒徳利が一対、それから赤青黄の紙を刻んだ、小さな幣束《へいそく》が....
霊界通信 小桜姫物語」より 著者:浅野和三郎
あちらを向いて黙祷されましたが、モー次ぎの瞬間には、白木の台座の附いた、一|体の御鏡がお爺さまの掌に載っていました。右の御鏡は早速岩屋の奥の、程よき高さの壁の凹....
四十八人目」より 著者:森田草平
大家というのは、何という家だえ?」 「ええ、中島伊勢様とおっしゃる大奥お出入りの御鏡師ということでございますの」と言いながら、何と思ったか、おしおはきゅうに顔を....
幕末維新懐古談」より 著者:高村光雲
通、庶人の注文とは異なって、宮中の御用のことで、わけて御化粧の間の御用具の中でも御鏡は尊いもの、畏きあたりの御目にも留まることで、仕事の難易はとにかく事疎かに取....
私本太平記」より 著者:吉川英治
っ」 「お汝らは、ただちに内侍所(三種ノ神器をおく所)へすすみ、つつしんで神璽、御鏡などを捧持して、早よう車のうちへ遷したてまつれ。……また公敏、季房なんどは、....
木綿以前の事」より 著者:柳田国男
のである。そうして生のままですぐに折敷の上に取るのだから、巧みを加えずとも自然に御鏡の形に成るのだが、今日の生活においては、それだけのものを出来上った食物と言え....