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御門跡
「御門跡〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
御門跡の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「名娼満月」より 著者:夢野久作
一刀の下に斬棄てる役柄故、左様心得よ」 それから数日の後、銀之丞は一品薬王寺宮
御門跡の御賽銭宰領に変装し、井遷寺の床下に積んであった不浄の金を二十二の銭叺に入....
「極楽」より 著者:菊池寛
生涯に聞いた如何なる場合の鉦の音と比べても、一段秀れた微妙なひびきを持って居た。
御門跡様が御自身叩かれた鉦の音でも、彼女をこうまで有難く快くはしなかった。その鉦....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
残りませんでした。日本橋からさきは八丁堀、霊岸島、新川、新堀、永代際まで、築地の
御門跡から海手、木挽町《こびきちょう》の芝居も、佃島《つくだじま》もすっかり焼け....
「九条武子」より 著者:長谷川時雨
子さんを愛され、伏見桃山の麓《ふもと》の別荘、三夜荘《さんやそう》にいるころは、
御門跡《ごもんぜき》さまとお姫《ひい》さまのお琴がはじまったと、近所のものが外へ....
「つづれ烏羽玉」より 著者:林不忘
足をそろえておいて左足からだくをくれる。あとは肩口のはずみ一つだ。 右へ折れて
御門跡前《ごもんぜきまえ》。 ほうっ、ほっ。 えっさ、えっさ。 えっさっさ....
「早耳三次捕物聞書」より 著者:林不忘
角《かど》ごとに肩をかえながら、下谷の屋敷町を真直に小普請手代を通り過ぎて、日光
御門跡から湯島の切通《きりどお》しを今は春木町の方へ急いでいるのだった。 月が....
「釘抜藤吉捕物覚書」より 著者:林不忘
》のような土佐犬であった。 その犬に先達されて、藤吉部屋の三人、こけつまろびつ
御門跡の裏手を今は備中橋へかかった。雨風は募《つの》る一方、彦兵衛はよほどさきへ....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
きた宮である。――もうまったく宮廷人の風ではない。猛獣使いではあっても、かつての
御門跡の宮ではなかった。 そのうえ、天下の武士は、宮の令旨によってもうごいた。....