御願[語句情報] »
御願
「御願〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
御願の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「疑惑」より 著者:芥川竜之介
を御邪魔に上りまして、何とも申し訳の致しようはございませんが、ちと折入って先生に
御願い申したい儀がございまして、失礼をも顧ず、参上致したような次第でございます。....
「報恩記」より 著者:芥川竜之介
」
わたしは顔を火照《ほて》らせながら、やっとこう口を切りました。
「実は少し
御願いがあって、あなたの跡を慕《した》って来たのですが、……」
甚内はただ頷《....
「奇怪な再会」より 著者:芥川竜之介
》のしように困るのだった。
「つきましては今日《こんにち》は御年始かたがた、ちと
御願いがあって参りましたんですが、――」
「何でございますか、私に出来る事でござ....
「煙管」より 著者:芥川竜之介
がら、寛濶《かんかつ》に声をかけた。
「何用じゃ。」
「ええ、宗俊《そうしゅん》
御願がございまする。」
河内山《こうちやま》はこう云って、ちょいと言葉を切った....
「路上」より 著者:芥川竜之介
の顔を見上げたが、すぐにまたその視線を俊助の方へ投げ返すと、
「先日は私妙な事を
御願いして――御迷惑じゃございませんでしたの?」
「いや、どうしまして。」
俊....
「カインの末裔」より 著者:有島武郎
は子だと説き出して、小作者側の要求をかなり強くいい張った跡で、それはしかし無理な
御願いだとか、物の解らない自分たちが考える事だからだとか、そんな事は先ず後廻しで....
「婦系図」より 著者:泉鏡花
てて俯向いた。 「何より利くそうなが、主あ飲しったか。」 「さればじゃ、方々様へ
御願い申して頂いて来ては、飲んだにも、飲んだにも、大な芭蕉を葉ごとまるで飲んだく....
「海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
れたのだと見る向きもある。 それが本当なら、肯けることだ。しかしこの鈴木大将に
御願いしなければならぬほど、日本には逞しい政治家がいないのであろうか。青年日本の....
「霊訓」より 著者:浅野和三郎
の心胸に浸み込まされた信条の放棄は、非常な重大事である。願くばもっと明確な証左を
御願いしたい。』 宗教の真義――友よ、汝の熱心な疑惑は、われ等にとりて、この上....
「取舵」より 著者:泉鏡花
れどもなお応ずる者はあらざりしなり。盲人はいよいよ途方に暮れて、 「もし、どうぞ
御願でございます。はいどうぞ。」 おずおずその袂を曳きて、惻隠の情を動かさむと....
「ファラデーの伝」より 著者:愛知敬一
女は私を誤れる道から正しい方へと導いて下さった。その位の御方であるから、誰なりと
御願い致します。」 「幾度も私の思っている事を申し上げようと思いましたが、中々に....
「妖怪学」より 著者:井上円了
傾となすのみ。また、「あなたは甚句おどりは御好きか御嫌いか、御好きならば左回りを
御願い申します」といえば、好きなれば回転し、嫌いなれば依然たり。このときもまた手....
「妖怪玄談」より 著者:井上円了
一傾となすのみ。また「あなたは甚句おどりは御好きか御嫌いか、御好きならば左回りを
御願い申します」といえば、好きなれば回転し、嫌いなれば依然たり。このときもまた、....
「岩波文庫論」より 著者:岩波茂雄
、岩波文庫をして信頼すべき古典の一大集成たらしむるため御鞭撻を賜わらんことを切に
御願いする。 (昭和十三年九月十九日『東京帝国大学新聞』)....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
探して下さったが遂に発見できなかった。私はあきらめかねてなおも若し見付かったらと
御願いして置いたが、パリを引払われた後も何らの御通知がないから、遂に発見されなか....