御香[語句情報] » 御香

「御香〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

御香の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
阿部一族」より 著者:森鴎外
ががみしも》、徒士《かち》は半上下《はんがみしも》である。下々《しもじも》の者は御香奠《ごこうでん》を拝領する。 儀式はとどこおりなく済んだが、その間にただ一....
追想」より 著者:宮本百合子
に誰という明かな感じもなく、従って、真面目にさほどの悲しみをも感じない空な名に、御香奠を送る気にはなれなかった。何だか嘘で、自分はただ出せと云われた金を出したと....
獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
さんが私の盲腸がわるいのでお許し出ませんでした。十一日に隆に託してお見舞を十円。御香典には貴方のお名前で二十円。 私が来ていたうちに全く急にこういうことになっ....
獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
んに幾重にもかかって居りますから。 私は今日からすこし落付くのですから、やがて御香奠がえしの買物のお伴などもして三十五日までいることになるでしょう。きのうは広....
香奠」より 著者:豊島与志雄
から私達は一町ばかり無言で歩きました。すると彼女は突然私に云いました。 「あたし御香奠を差上げたいんですけれど、父がやかましいものですから……先生から取次いで頂....
近藤勇と科学」より 著者:直木三十五
土方が、胴をみると、小さい穴があいていた。丁度、肺の所だった。 顔を上げると、御香《ごこう》ノ宮《みや》の白い塀の上に、硝煙が、噴出しては、風に散り、散っては....
芸術と数学及び科学」より 著者:三上義夫
御宮にも大きな額がある。 京阪地方になると、京都の北野天満宮、安井神社、伏見の御香宮などに残ったものがあり、京都の祇園すなわち八坂神社には現存最古の算額がある....
文化史上より見たる日本の数学」より 著者:三上義夫
吉、厳島の絵馬堂、備中の一宮、道後の八幡、播州の尾上及び龍野、大阪の住吉、伏見の御香の宮、京都の祇園及び安井神社、大津の三井寺、信州諏訪及び別所、碓氷峠の熊野神....