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「御魂〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

御魂の前後の文節・文章を表示しています。該当する12件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
古事記物語」より 著者:鈴木三重吉
、また、山の神、海と河との神々にことごとくお供えを奉り、それから私たち三人の神の御魂を船のうえに祀ったうえ、まきの灰を瓠に入れ、また箸と盆とをたくさんこしらえて....
みみずのたはこと」より 著者:徳冨健次郎
十五年の御代長く、事|稠き代の御安息無く、六十路あまり一年の御顔に寄する年の波、御魂は慕ふ西の京、吾事終へつと嘘きて、君|逝きましぬ東京に。 東下り、京上り、....
十二支考」より 著者:南方熊楠
《うしお》に溺《おぼ》れたまひき。かれ、水底に沈み居たまふ時の名を底《そこ》ドク御魂《みたま》といひつ。その海水のツブ立つ時の名をツブ立つ御魂といひつ、その泡《....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
な、白山白水谷の水をこれへ落して、ここが大きな池となりますえな、わたしら、先祖の御魂《みたま》まつり場がござりませぬでな」 「はあ――そうでしたか」 兵馬は、....
死者の書」より 著者:折口信夫
騒擾から、元の緘黙に戻ってしまった。 こう。こう。お出でなされ。藤原|南家郎女の御魂。 こんな奥山に、迷うて居るものではない。早く、もとの身に戻れ。こう こう。....
霊感」より 著者:豊島与志雄
の代り、条件を一つ持ち出しました。稲荷さんの祠が建ったら、伏見稲荷の御札を納める御魂入れの儀式を取行って、献饌の儀をしたり、祝詞を上げたりしなければならないのだ....
多神教」より 著者:泉鏡花
ません。 神職 や、この邪を、この汚を、おとりいれにあい成りまするか。その御霊、御魂、御神体は、いかなる、いずれより、天降らせます。…… 媛神 石垣を堅めるため....
美の日本的源泉」より 著者:高村光太郎
他の諸仏像とは全く違った精神雰囲気が御像を囲繞しているのを感ずる。まるで太子の生御魂が鼓動をうって御像の中に籠り、救世の悲願に眼をらんらんとみひらき給うかに拝せ....
小山内薫先生劇場葬公文」より 著者:久保栄
れを指導しわれわれを鞭撻せられた思い出の道場であります。この舞台こそ、亡き先生の御魂の眠る永遠の祭壇であります。先生の颯爽たる御姿は、今なお髣髴としてわれわれの....
古事記」より 著者:太安万侶
を咋《く》い合わされて海水に溺れました。その海底に沈んでおられる時の名を底につく御魂《みたま》と申し、海水につぶつぶと泡が立つ時の名を粒立《つぶた》つ御魂と申し....
フレップ・トリップ」より 著者:北原白秋
それらが物の隅々にまで柔かにうち燻んでゆきつつあった。 このほのかさは、この和御魂のかおりは、また荒御魂の融和は。この神々しさは。この幽けさは。 いい時に参....
年中行事覚書」より 著者:柳田国男
島を以て知られている羽前大沼の浮島稲荷神社も古くから例祭は四月八日で、祭神宇迦之御魂というも元は宇賀神すなわち弁才天の信仰に始ったものらしい。 鍋の祭で評判の....