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「復原〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

復原の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
イデオロギー概論」より 著者:戸坂潤
回されていた処の、この発展段階はかくて、少くともその一部分をイェルザレムによって復原されたかのようである。併し復原は啻にこの点だけに止まらない。 コントはみず....
現代唯物論講話」より 著者:戸坂潤
はなく、それが実際に吾々主体にまで現象し、又吾々がこの現象の多様を貫いて之にまで復原出来るべきである処の、物の本質として、この物自体を捉えるならば、即ち物自体を....
社会時評」より 著者:戸坂潤
と、操縦及び艇内の水防等に原因があるのではなくて、波浪による傾斜に対抗するだけの復原力が不足だったのに基くということが明らかになった。要するにこの新型水雷艇は、....
生あらば」より 著者:豊島与志雄
いか。ツベルクリンの注射だって人の体質に依ると云うじゃないか。あの病気の本当の恢復原因はいつも、日光と空気と滋養物との自然要素に止まるんだ。」 「また例の論法だ....
わが思想の息吹」より 著者:坂口安吾
ので、自伝的作品といっても、過去の事実の単純な追想や表現ではないのである。事実の復原をめざして書くなどということは、私のてんから好まざるところ、左様な意味のもの....
パラティーノ」より 著者:野上豊一郎
古からその名で呼ばれて来た建物が山の西の端にあったのをジァコモ・ボニ(発掘家)が復原したのだそうな。 私たちはドムス・アウグスティアナから東南の方へ広場を案内....
パルテノン」より 著者:野上豊一郎
以来かなり苦労はして来たけれども、欠損した石の堆積を、想像に依って美の完全な形に復原することはなまやさしい仕事ではなく、新しい遺物に出逢うごとにその苦労を繰り返....
新西遊記」より 著者:久生十蘭
が無数の石階や石廊や拱門で縦横につながり、四千年前に消滅したテーベの栄華の宮殿の復原図を眼のあたりに見るような幻想的な画面をつくりあげている。 空を摩して聳え....
ノンシャラン道中記」より 著者:久生十蘭
べる。光る若葉|山杜鵑《やまほととぎす》。 二、落ちては登る人魂《ひとだま》の復原運動。南は嶮山重畳のモン・ブラン群《マシッフ》と、氷河の蒼氷を溶かしては流す....
イグアノドンの唄」より 著者:中谷宇吉郎
をしたところで、写真を見せてやった。剥製にされた怪魚の写真と、ジュラ紀の空棘魚の復原図とを並べたところを見ると、両者は全く一致している。これにはさすがの長女もい....