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「微分〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

微分の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
錯覚自我説」より 著者:辻潤
体意識の錯覚だという説である。 一切の存在は万有生命の惰性の表現である。宇宙は微分流動している。古谷栄一君の中に辻潤が存在し、辻潤は今これを書いている瞬間、か....
錯覚した小宇宙」より 著者:辻潤
過ぎないというのである。故に「死によらずんば之等の何千万年の惰性を打砕して本然の微分流動に放化し、散却することが出来ぬ」が一度心眼を開いて黙想するならこの縦鼻横....
科学者と芸術家」より 著者:寺田寅彦
わゆる絵そら事も少しも虚偽ではない。分子の集団から成る物体を連続体と考えてこれに微分方程式を応用するのが不思議でなければ、色の斑点を羅列して物象を表わす事も少し....
自然界の縞模様」より 著者:寺田寅彦
らある程度まではこぎつけられるが、ほんとうに破壊が起こり始めたが最後、もう始めの微分方程式も境界条件も全部無効になるから、これらの理論はその後の事がらについては....
科学と文学」より 著者:寺田寅彦
ことはもちろんである。 物理学で用いられる数学の中でも最も重要なものはいわゆる微分方程式である。これは物理学的ないろいろな量の相互の関係を決定する数式であるが....
薄紅梅」より 著者:泉鏡花
歩さ。人の見ている前の所作なんぞ。――望む処は、ひけ過ぎの情夫の三角術、三蒲団の微分積分を見せたかった……といううちにも、何しろ昨夜は出来が悪いのさ。本来なら今....
盗まれた手紙」より 著者:佐々木直次郎
人あるということは聞いているし、二人とも文名はある。だが、たしかあの大臣のほうは微分学についてかなり博学な著述があったと思うよ。あの男は数学者であって、詩人じゃ....
アインシュタインの教育観」より 著者:寺田寅彦
意は男女の特長の差異を認めるにあるらしい。モスコフスキーはこれを敷衍して「婦人は微分学を創成する事は出来なかったが、ライプニッツを創造した。純粋理性批判は産めな....
地震雑感」より 著者:寺田寅彦
区別はかなりに本質的なものである。ポアンカレーの言葉を借りて云わば、前者は源因の微分的変化に対して結果の変化がまた微分的である場合に当り、後者は源因の微分的差違....
歳時記新註」より 著者:寺田寅彦
微な塵埃やまた物理学者がイオンと称えて顕微鏡でも見えぬしかもそれぞれ電気を帯びた微分子である。滴があまり細かいから空気の摩擦に支えられて容易に地に落ちず空中に浮....
二都物語」より 著者:佐々木直次郎
来る。またはその中へ入って行く。その抽斗が開けられたり閉められたりする時に抽斗の微分子が諸君の鼻の中を舞い上ったり諸君の咽を舞い下ったりするのである。諸君の銀行....
純粋経済学要論」より 著者:手塚寿郎
基礎的証明のほかに、次の二つの証明を加えた。 (一)利用曲線が連続な場合につき、微分学の通常の記号法による証明――この証明は後に新資本の最大利用の定理を証明する....
触覚の世界」より 著者:高村光太郎
響かなかった。いつでも私の触覚は音楽をきく時の第一関門となるのである。 香とは微分子なのだそうである。肥くさいのは肥の微分子が飛びこむのだそうである。道理で私....
暗黒星」より 著者:黒岩涙香
く人心に忘れられていたのだ。 今の世の人心はただ精力を信ずるのみだ。宇宙一切の極微分子に精力こそ、目視るべからずしてしかも慈恩の行き渡れる者なれば何時の世までも....
回顧と展望」より 著者:高木貞治
沢利喜太郎先生の御二人であった.当時何を教わったか,古い記憶を辿って見ると,先ず微分積分それから解析幾何学.これは当然だが,次で二年になると,Durege の楕....