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微行
「微行〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
微行の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「旗本退屈男」より 著者:佐々木味津三
しは初めからこの目で見てたんだから、よく知ってますがね、あの若衆の御主人様が、お
微行《しのび》でどこかへお遊びに来ていらっしゃると見えましてね、そこへの御用の帰....
「右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
いで参るとしようぜ。龕燈《がんどう》の用意をしてついてきな」 じゃのめを片手に
微行しながらやっていったのは、八丁堀から目と鼻のその問題の本銀《もとかね》町白旗....
「右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
、雪ずきんに面を包み白馬にうちまたがって、小姓の采女一騎をうしろに従えながら、お
微行《しのび》で三丁の駕籠のあとを追いました。 駆けつけた時は九ツ下がり。 ....
「天主閣の音」より 著者:国枝史郎
ようなお伽衆を、大奥へ入れて酒宴しようと構わないと云えば夫れまでであった。 「ご
微行をお控え遊ばすよう」こう諫言をした所で「今に始まったことでは無い」と、一蹴さ....
「怪星ガン」より 著者:海野十三
きて、きょうはじぶんも気持がよいので、こっそり救援隊の出発を見送りにいく。しかし
微行なんだから、特別にわしをお客さまあつかいしてもらっては困る。それからあの匿名....
「伯爵の釵」より 著者:泉鏡花
は苦にならず、町中を見つつ漫に来た。 惟うに、太平の世の国の守が、隠れて民間に
微行するのは、政を聞く時より、どんなにか得意であろう。落人のそれならで、そよと鳴....
「薄紅梅」より 著者:泉鏡花
から掛構いなくおっしゃって。――こちらは、それと聞きますと、お大名か、お殿様が御
微行で、こんな破屋へ、と吃驚しましたのに、「何にも入らない。南画の巌のようなカス....
「小公女」より 著者:菊池寛
にフランス語を教えていました。授業時間が終ると、セエラは教科書を片付けながら、御
微行中の皇族方がさせられたいろいろの仕事のことを考えていました。――アルフレッド....
「安吾巷談」より 著者:坂口安吾
広も外套も持たず、冬の外出着といえばこのジャンパーが一着であるが、あたかも競輪へ
微行のために百着の服の中から一着選んで身につけたように、競輪ボスか大穴の専門家か....
「銅銭会事変」より 著者:国枝史郎
滑に行かなくなった。五日ほど以前のことであった。田沼は将軍家をそそのかし、上野へ
微行で花見に行った、その帰り路のことであった。本郷の通りへ差しかかった。忽ち小柄....
「柳営秘録かつえ蔵」より 著者:国枝史郎
、最近すっかり不首尾となった。そこで主計はどうがなして、昔の首尾に復ろうとした。
微行で浅草へ行った時、計らず赤前垂のお杉を見た。 「これは可い物が目つかった。養....
「仇討姉妹笠」より 著者:国枝史郎
進という人間の素性を、懸命に探ったのでございます。その間幾度となく立派な武士が、
微行して屋敷へ参りまして、主馬之進と密談いたしましたり、主馬之進と一緒に屋敷内を....
「名人地獄」より 著者:国枝史郎
っていた。けんかたばみに差した人品は、旗本衆の遊山旅か、千石以上の若殿の、気随の
微行とも想われたが、それにしてはお供がない。 病的に美しい旅の武士 編....
「小坂部姫」より 著者:岡本綺堂
ら進物として贈って来た修禅寺紙、有馬筆、伊勢|荒布の名産を中間に持たせて行った。
微行といっても、この間とは違って表向きに父の許しをうけて出るのであるから、きょう....
「ファウスト」より 著者:ゲーテヨハン・ヴォルフガング・フォン
か悪魔とかになって見せるのかい。
メフィストフェレス
それはわたしは不断
微行が好ですが、
晴の日になると、勲章を光らせるのが世間並です。
勲章のと違って....