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「微雨〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

微雨の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
突貫紀行」より 著者:幸田露伴
《たの》もしく思いたり。 三十日、清閑《せいかん》独り書を読む。 三十一日、微雨《びう》、いよいよ読書に妙《みょう》なり。 九月一日、館主と共に近き海岸に....
仮装人物」より 著者:徳田秋声
畔りにある料亭で、川魚料理を食べたり、そこからまた程遠くもない山地へ分け入って、微雨のなかを湖に舟を浮かべたり、中世紀の古色を帯びた洋画のように、幽邃の趣きをた....
みみずのたはこと」より 著者:徳冨健次郎
さねて、関翁と余等三人、川音を聞き/\趣深い天幕の夢を結んだ。 九月二十八日。微雨。 関翁は起きぬけに川に灌水に行かれた。 朝飯後、天幕の諸君に別れて帰路....
小説 不如帰 」より 著者:徳冨蘆花
岩は分明に叔母が心の逕路をたどりて、これよりおりおり足を運びては、たださりげなく微雨軽風の両三点を放って、その顧慮をゆるめ、その萌芽をつちかいつつ、局面の近くに....
慈悲心鳥」より 著者:岡本綺堂
た金をそのまま着服したことが露見した為である。二十四日は無事。 二十五日、陰。微雨。――宇都宮から田島さん来たる。磯貝殺しの犯人は、鹿沼町の某会社の職工にて、....
層雲峡より大雪山へ」より 著者:大町桂月
日も暮れむとす。濃霧やや解けたる方角に雪田あるを見たれば、下りてその雪田に就く。微雨至りければ、天幕を張る。火を熾にすれば、雨にも消えざるもの也。今夜も焚火に山....