微震[語句情報] » 微震

「微震〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

微震の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
三四郎」より 著者:夏目漱石
づいて孟宗藪の下を通る時には、前の列車よりも倍も高い音を立てて過ぎ去った。座敷の微震がやむまでは茫然《ぼうぜん》としていた三四郎は、石火《せっか》のごとく、さっ....
人外魔境」より 著者:小栗虫太郎
が下へ垂れるのではなくて垂直に上へむかう、奇妙な巨木が多くなった。それに、絶えず微震でもあるのか足もとの地がゆれている。 してみると、土の性質が軟弱になったの....
自然現象の予報」より 著者:寺田寅彦
は、考え方によればあまりに無意味なる言葉なり。例えば今月中少なくも各一回の雨天と微震あるべしというごとき予報は何人も百発百中の成効を期して宣言するを得べし。ここ....
潜航艇「鷹の城」」より 著者:小栗虫太郎
を見ながら、機関部に、いま海底に着くぞという声が、唇を離れようとしたとき、艇体に微震を感じた。これで、艇体がまったく着底したわけである。 余は、底荷水槽に水を....
南半球五万哩」より 著者:井上円了
るを覚ゆ。また、地震の多き点は日本に同じ。余がサンチアゴ市に滞在せし間に、二回の微震を感ぜり。毎食米と豆とを用うるも、日本に異ならず。南米一般に豆米を食する風あ....
それから」より 著者:夏目漱石
いくら虫が動いても、乾酪が元の位置にある間は、気が付かないと同じ事で、代助もこの微震には殆《ほと》んど自覚を有していなかった。ただ、それが生理的に反射して来る度....