微音[語句情報] »
微音
「微音〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
微音の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「幻影の盾」より 著者:夏目漱石
らく》の底から夢の間に伝える様に聞かれる。ウィリアムは茫然《ぼうぜん》としてこの
微音を聞いている。戦《いくさ》も忘れ、盾も忘れ、我身をも忘れ、戸口に人足の留った....
「階段」より 著者:海野十三
ョイと動くのであった。 「あれは何です?」僕は恐怖にうたれて叫んだ。 「あれは顕
微音器さ。小さな音を電流の形にかえるマイクロフォンさ。あれは階段についていて、階....
「宇宙戦隊」より 著者:海野十三
んというのは……。われわれの診断によると、これはもう死んでいるのだ。心臓の音を顕
微音聴診器できいても、全く無音だ。死んでしまっているものを、どこへ持っていこうと....
「源氏物語」より 著者:紫式部
「むやみに虫が鳴きますね」 こう言いながら座敷へおはいりになった院は御自身でも
微音に阿弥陀の大誦をお唱えになるのがほのぼのと尊く外へ洩れた。院のお言葉のように....
「話の種」より 著者:寺田寅彦
繋留した灯台船の底に鳴鐘を附け、不断これを鳴らしている。船の方では船底に仕掛けた
微音機でこの音を聞くという細工である。目下大西洋並びに沿岸航路でこれを使用してい....