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徳人
「徳人〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
徳人の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
らこのごろでは、この土地に居つきたい心地《ここち》もする、当家の御主人があまりに
徳人《とくじん》で、父に会うたように慕わしくも思われるから。しかし、そのうち立た....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
十の坂を越しても、ともかく、ぴんぴんとして今日が送れるというのは、おやじが仏師で
徳人《とくにん》であったその報いなんだと世間が言ってくれていますがな、親爺《おや....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
聞イテ、甲州ノ郡代ヘヤル手紙ノ下書ヲ書イテ、是ヲ甲州ヘ遣ワシテ、コウシロ、大方奇
徳人ガダマッテハイヌマイ、五百ヤソコラハ出スダロウト教エテヤッタラ、キモヲツブシ....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
、観念いたしやした。世間では、兵助はロクでもない奴だが、親爺《おやじ》が仏師で、
徳人であったその報いで、ああして無事に長生き――盗人としてはでございますよ――を....
「三十年前の島田沼南」より 著者:内田魯庵
通人には真似ても出来ない襟度だと心から嘆服した。 「全く君子だ。古聖賢に恥じない
徳人だ、」とそれまで沼南に対して抱いた誤解を一掃して、世間尋常政治家には容易に匹....
「ものぐさじじいの来世」より 著者:小川未明
って、倒れている火ばしを直すのもめんどうがったのであります。けれど、おじいさんは
徳人とみえて、みんなから愛されていました。また暮らしにも困らずに、終日、日のよく....