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徳田球一
「徳田球一〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
徳田球一の前後の文節・文章を表示しています。該当する11件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「播州平野」より 著者:宮本百合子
外人記者が府中刑務所の一部にこしらえられているナチスまがいの予防拘禁所へ行って、
徳田球一、志賀義雄その他の思想犯と対談したニュースである。 ひろ子は、くりかえ....
「風知草」より 著者:宮本百合子
いく分鼻にかかる訛《なま》りを響かせながら、坐っているみんなに挨拶するようにして
徳田球一が入って来た。一方の窓を背にして置かれていた小机の前に坐った。 「どうも....
「作家の経験」より 著者:宮本百合子
ているとした。これとは反対に『無産者新聞』や雑誌『マルクス主義』による市川正一、
徳田球一その他の人々は、明治維新の未完成を強調した。日本の社会機構に根づよくのこ....
「共産党とモラル」より 著者:宮本百合子
・一五事件のときの日本共産党の指導者たちであった。 同じ三・一五の被告であった
徳田球一、志賀義雄などの人々が、永い獄中生活にもかかわらず、一九四五年十月に解放....
「熱き茶色」より 著者:宮本百合子
もし私が肖像画家であったら、
徳田球一氏を描くときどの点に一番苦心するだろうかと思う。例えば、徳田さんの眼は、....
「年譜」より 著者:宮本百合子
本が網走刑務所から解放されて東京へ帰ってきた。府中刑務所の予防拘禁から解放された
徳田球一その他の同志たちの間に活動が開始された。『アカハタ』第一号がパンフレット....
「安吾の新日本地理」より 著者:坂口安吾
世界中の誰しも信じがたいバカバカしい追跡の事実が残されているのである。 もしも
徳田球一の隠れ家が分った時に、日本の警察はどれだけの警官をくりだすであろうか。五....
「清水幾太郎さんへの手紙」より 著者:三好十郎
思います。また、大衆指導者には、それを知らせる義務があると思います。 たとえば
徳田球一がみちびいていこうとするところは、われわれにハッキリしている。共産主義革....
「冒した者」より 著者:三好十郎
でもなければ李承晩でもない。殺された金九だ、日本の国内を眺めても同じ事が言える。
徳田球一も吉田茂も、私には、もう何かの影ぼうしのように見える。両方とも私には退屈....
「私の履歴書」より 著者:浅沼稲次郎
かれるのかとんと分らない。いまから考えると全く無茶な話だ。当時市ヶ谷には堺利彦、
徳田球一、小岩井浄、田所輝明など第一次共産党事件関係者などもいて警戒は厳重、看守....
「私の青年時代」より 著者:山之口貘
えたのである。おそらく明治生れの沖縄人一般にそれは共通する筈の刺激なのであった。
徳田球一はかれの思想の動機を問われると、「俺は被圧迫民族だから」と答えたとか人づ....