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徳田秋声
「徳田秋声〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
徳田秋声の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「大衆文芸作法」より 著者:直木三十五
に倦怠をおぼえはじめた中年期の男女の、或はデカダン的とも云うべき恋愛心理である。
徳田秋声氏に於けるような、又は有閑夫人の青年学生に対するような、可成り遊戯的であ....
「今日の文学の鳥瞰図」より 著者:宮本百合子
栖鳳や大観と比肩し得る作家が一人もいないと言い得るであろうか。例えば、島崎藤村、
徳田秋声等は、日本の資本主義が勃興の途についたロマンチシズムの時代から、自然主義....
「今日の文学の展望」より 著者:宮本百合子
小説を女給生活の描写にうつした「ひかげの花」をもって、谷崎潤一郎は「春琴抄」を、
徳田秋声、上司小剣等の作家も久しぶりにそれぞれその人らしい作品を示した。そして当....
「今日の文学と文学賞」より 著者:宮本百合子
として今日或る意味で価値ある文学上の存在をつづけている作家たち、例えば島崎藤村、
徳田秋声、谷崎潤一郎、永井荷風、志賀直哉、武者小路実篤等は、いずれもこの年代に、....
「詩の原理」より 著者:萩原朔太郎
句と一致している。故に日本自然派小説の典型であり、その最も優秀なものと定評された
徳田秋声の作の如き、全くその*写生文的俳句趣味で特色されている。そして他の多くの....
「一九三四年度におけるブルジョア文学の動向」より 著者:宮本百合子
の記念碑的長篇「夜明け前」を『中央公論』に連載中の島崎藤村はもちろん、永井荷風、
徳田秋声、近松秋江、上司小剣、宮地嘉六などの諸氏が、ジャーナリズムの上に返り咲い....
「人間の結婚」より 著者:宮本百合子
・ショウの書いた「人と超人」はそういう思想に立っている。日本でも初期の田山花袋や
徳田秋声のような自然主義作家は、両性の複雑な交渉の底に赤裸々な生物的本能だけを発....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
に似ているのですが、その特徴を合わされた小さい顔を一つだけはなして見ると、どこか
徳田秋声に似ているの。何だか面白く思いました、その子が「おブー」なんかと云ってい....
「文学的自叙伝」より 著者:林芙美子
いていました。ところで、私の童話はまれにしか売れないのです。―― 私はその頃、
徳田秋声《とくだしゅうせい》先生のお家にも行き馴れておりました。みすぼらしい私を....
「現代小説展望」より 著者:豊島与志雄
産婦の顔に、心地よげに当った。笹村の胸にも差当り軽い歓喜の情が動いていた。 (
徳田秋声――黴) こういう描写を読むと、吾々は作者の冷徹な態度に心を打たれる。....
「私は誰?」より 著者:坂口安吾
ぐらい前だろう、私が「作品」という雑誌に「枯淡の風格を排す」という一文を書いて、
徳田秋声先生をコキ下したところ、先輩に対する礼を知らない奴であるとフンガイしたの....
「滝田哲太郎氏」より 著者:芥川竜之介
い。成程僕等年少の徒は度たび滝田君に厄介をかけた。けれども滝田君自身も亦恐らくは
徳田秋声氏の如き、或は田山花袋氏の如き、僕等の先輩に負う所の少しもない訳ではなか....
「明治の戦争文学」より 著者:黒島伝治
事にも、おのずから戦争に対する態度と心持が伺われるような気がする。 このほか、
徳田秋声、広津柳浪、小栗風葉、三島霜川、泉鏡花、川上眉山、江見水蔭、小杉天外、饗....
「猫と杓子について」より 著者:織田作之助
。が、果してこれらの大家たちの作品が最高のものでしょうか。例えば藤村先生の文学、
徳田秋声先生の文学、志賀直哉さんの文学などは、日本的な小説伝統の限りでは、立派な....
「随筆銭形平次」より 著者:野村胡堂
偵作家には、純粋に論理的な知性が絶対に必要であると云うことである。曾《かつ》て、
徳田秋声と田山花袋が、「一つ大衆小説を書いて見ようじゃないか、ハッハッハ」と話し....