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徳育
「徳育〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
徳育の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「千代女」より 著者:太宰治
す、僕は、寺田まさ子さんの先生よりも或《あ》る点で進歩しているつもりです、それは
徳育という点であります、あなたは、ルソオという人を知っていますか、ジャン・ジャッ....
「文芸と道徳」より 著者:夏目漱石
うぼう》して、それに達し得る念力をもって修養の功を積むべく余儀なくされたのが昔の
徳育であります。もう少し細かく申すはずですが、略してまずそのくらいにして次に移り....
「現代日本の開化」より 著者:夏目漱石
という言葉を冠して形容すべき性質の刺戟《しげき》に対して起るのであります。従来の
徳育法及び現今とても教育上では好んで義務を果す敢為邁往《かんいまいおう》の気象《....
「教育と文芸」より 著者:夏目漱石
小説|戯曲《ぎきょく》であると思います。順序は矛盾しましたが、広義の教育、殊に、
徳育とそれから文学の方面殊に、小説戯曲との関係連絡の状態についてお話致します。日....
「倫敦消息」より 著者:夏目漱石
の社会のありさまが目に浮んでたのもしくない情けないような心持になる。日本の紳士が
徳育、体育、美育の点において非常に欠乏しているという事が気にかかる。その紳士がい....
「思想と風俗」より 著者:戸坂潤
なぜならこの場合の人格という教育家的観念は、つまり知育とかいうものから区別された
徳育なるものに相当するに他ならないが、処がビルドゥングの方は、正に知識の集積を通....
「道徳の観念」より 著者:戸坂潤
だと仮定した上で、この専門領域の内に世の中の一切のものを抛り込んで了おうとする。
徳育や修身の専門家(?)が養成されるのも、日本のこの教育専門家の領域からであるが....
「日本イデオロギー論」より 著者:戸坂潤
に、指摘しておきたいのである。
と云うのは、この倫理学は従来の倫理学教授や修身
徳育専門の先生達が、書いたり考えたりする、学術的な或いはデマゴギッシュな道徳論と....
「現代哲学講話」より 著者:戸坂潤
ったことを知っているだろう。維新後になるとそれが士魂商才の説となる。だが教育家が
徳育と知育とを区別した賜物であるかどうか知らないが、近頃では哲学の魂と科学の才と....
「認識論とは何か」より 著者:戸坂潤
的な教育活動であると共に、又一つの政治活動(修身――経国――治国平天下)であり、
徳育政治という意味での徳政(但し殿様の借金の踏み倒しのことではない)である。実践....
「辞典」より 著者:戸坂潤
に於ても、イデオロギー教育であることを出でない。この点、所謂修身教育・公民教育・
徳育・精神教育、其他に於て極めて顕著であるが、それだけではなく、一般的な所謂知育....
「社会時評」より 著者:戸坂潤
に、教育の重点を人格教育に置き、教育の功利化(?)を防ぐことにするらしい。何より
徳育が大事であり、学校外に於ても学生生徒の徳性涵養に留意するそうである。こう抽象....
「現代日本の思想対立」より 著者:戸坂潤
練所で訓練を施すことにしようとしている。師範教育は有名な人格教育で、知育の代りに
徳育を授けるものだから、凡そ師範教育以外に人類教育はあり得ないと思われるほど完全....
「再び科学的精神について」より 著者:戸坂潤
現に相応しからぬものとすることであるから、知識よりも人格、頭よりも肚、知育よりも
徳育、云々という一切の実用主義的非合理主義と同じ目標を有つものである。だがいずれ....
「妾宅」より 著者:永井荷風
ためである。無限の感謝は新時代の企てた女子教育の効果が、専制時代のそれに比して、
徳育的にも智育的にも実用的にも審美的にも一つとして見るべきもののない実例となし得....