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「徴兵〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

徴兵の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
高野聖」より 著者:泉鏡花
《こちょうさま》の帳面前|年紀《とし》六ツ、親六十で児《こ》が二十《はたち》なら徴兵《ちょうへい》はお目こぼしと何を間違えたか届が五年遅うして本当は十一、それで....
時代閉塞の現状」より 著者:石川啄木
特殊の機会によってのみ発生するものではない。我々青年は誰しもそのある時期において徴兵検査のために非常な危惧《きぐ》を感じている。またすべての青年の権利たる教育が....
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
手組というものを作りましたが、また別に歩兵隊を作ることになりました。これは一種の徴兵のようなもので、関東諸国の百姓の次三男をあつめて、これに兵式の教練をさせたの....
最終戦争論」より 著者:石原莞爾
直面して、革命の意気に燃えたフランスは、とうとう民衆の反対があったのを押し切り、徴兵制度を強行したのであります。そのために暴動まで起きたのでありますが、活気ある....
空襲葬送曲」より 著者:海野十三
」 清二は、黄一郎の直ぐの弟だった。その下が、ゴム工場へ勤めている弦三で今年が徴兵適齢。その下に、みどりと紅子という姉妹があって、末の素六は、やっと十五歳の中....
三浦老人昔話」より 著者:岡本綺堂
ことはあるのでしょうね。 刺青の話 一 そのころの新聞に、東京の徴兵検査に出た壮丁のうちに全身に見ごとな刺青をしている者があったという記事が掲げ....
戦話」より 著者:岩野泡鳴
まおろしてしまった。「今の僕なら、どうせ、役場の書記ぐらいで満足しとるのやもの、徴兵の徴の字を見ても、ぞッとする程の意気地なしやけど、あの時のことを思うたら、不....
琵琶伝」より 著者:泉鏡花
頃、折はあたかも予備後備に対する召集令の発表されし折なりし。 謙三郎もまた我国徴兵の令に因りて、予備兵の籍にありしかば、一週日以前既に一度聯隊に入営せしが、そ....
獄中消息」より 著者:大杉栄
暮すこととして、その間に若宮などに会わせて、よく相談さすがいい。もっとも、やがて徴兵適齢にもなるのだから、愚図愚図してもいられまい。その希望等については詳しく知....
明治劇談 ランプの下にて」より 著者:岡本綺堂
この芝居はわたしも母や姉と一緒に見物したが、一番目は「満二十年息子鑑」という徴兵適齢を取扱った散髪物で、頗る面白くない物であったように記憶している。さて中幕....
白峰の麓」より 著者:大下藤次郎
わないが、それでも皆丈夫で、医者は一人もいないが病人もない。奈良田でも湯島でも、徴兵検査に不合格は殆どないと誇っている。 牛を知らぬ、馬を知らぬ、人力車、馬車....
浅沼稲次郎の三つの代表的演説」より 著者:浅沼稲次郎
さらにわれわれが心配をいたしまするのは、防衛力の増大によって憲法改正、再軍備、徴兵制度が来はしないかということを心より心配するものであります。しかも防衛力の拡....
私の履歴書」より 著者:浅沼稲次郎
じっとしていることに耐えられなくなり、滞在わずか数ヵ月で東京に舞いもどった。翌年徴兵検査でまた三宅島へ帰ったが、この時はわざわざ東京から憲兵が一人私を尾行してき....
戦争史大観」より 著者:石原莞爾
戦略の革命となって新しき戦争の時代となった。 3、新軍の建設 革命後間もなく徴兵の意見が出たが専制的であるとて排斥せられた。しかし列強の攻撃を受け戦況不利に....
色盲検査表の話」より 著者:石原忍
りました。その頃私は陸軍軍医学校に勤務いたしておったのですが、幸いにも陸軍省から徴兵検査用の色盲検査表を作ることを命ぜられたのであります。そこで私は予て考えてい....