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徴兵適齢
「徴兵適齢〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
徴兵適齢の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「空襲葬送曲」より 著者:海野十三
」 清二は、黄一郎の直ぐの弟だった。その下が、ゴム工場へ勤めている弦三で今年が
徴兵適齢。その下に、みどりと紅子という姉妹があって、末の素六は、やっと十五歳の中....
「分配」より 著者:島崎藤村
の一人がにわかに腎臓炎で亡くなったという通知を受けた。ちょうど、私の家では次郎が
徴兵適齢に当たって、本籍地の東京で検査を受けるために郷里のほうから出て来ていた時....
「伸子」より 著者:宮本百合子
い、愉快に一生を回想できる女があってもよいではないか? 六月の中旬に、和一郎が
徴兵適齢で、検査を受けに来た。彼らは、そう沢山はない仲よい姉弟の一組であった。伸....
「私娼の撲滅について」より 著者:与謝野晶子
覚は全く眠っている。異性に誘導されない若い女が性欲に対する好奇心は感じていても、
徴兵適齢前の男が早くもその肉体的自覚に悩むような性欲の自燃自爆を見ることは全くな....
「獄中消息」より 著者:大杉栄
暮すこととして、その間に若宮などに会わせて、よく相談さすがいい。もっとも、やがて
徴兵適齢にもなるのだから、愚図愚図してもいられまい。その希望等については詳しく知....
「幕末維新懐古談」より 著者:高村光雲
であろうが、新聞といっても『読売』が半紙位のものであるかないかというような時代、
徴兵適齢が頭の上に来ていることに私は気が附かなかった。 ところが、明治七年の九....
「明治劇談 ランプの下にて」より 著者:岡本綺堂
この芝居はわたしも母や姉と一緒に見物したが、一番目は「満二十年息子鑑」という
徴兵適齢を取扱った散髪物で、頗る面白くない物であったように記憶している。さて中幕....