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徴収
「徴収〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
徴収の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
新手を知るまいと思ったので、かれらはその首をかかえ出して神田や深川で例の軍用金を
徴収した。そうして、ひと晩のうちに首尾よく二百五十両を稼いだので、二人はすぐに吉....
「親子」より 著者:有島武郎
とここに来ましたね、あの時と百姓の暮らし向きは同じなのに私は驚きました。小作料を
徴収したり、成墾費が安く上がったりしたことには成功したかもしれませんが、農場とし....
「武装せる市街」より 著者:黒島伝治
ガ一本ノ煙草ヲ喫ンデモ、半斤ノ砂糖ヲ使ッテモ、一足ノサル又ヲ買ッテモ、必ズ間接ニ
徴収セラレル税金カラ出テイルノダ。 支那ノ労働者農民ノ国民革命運動ヲ、血ヲ以テ....
「中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
ままにしている。その罪まことに重々である。就いては小役人などを責めて、償いの金を
徴収するな。さもなければ、何月何日の夜半に、おまえの妻の髪の毛が何寸切られていた....
「踊る地平線」より 著者:谷譲次
ら買物の空箱やら、クリイニングから洋服を入れてくるボウル紙の箱や何かをありったけ
徴収し、それへ手当り次第に放り込んだのを糸で縛ってタキシへ投げ入れ、狂気のように....
「踊る地平線」より 著者:谷譲次
土地を細ぎりに借りて、当日じぶんの借地へ自動車がとまるのを待って一車一日いくらと
徴収し、多くはそれで一年の生計を立てているのだ。したがってその人々は、毎年、とよ....
「私の小売商道」より 著者:相馬愛蔵
ることが出来ます。英国では家屋税が非常に高い。すべて家賃の三割という高い家屋税を
徴収して、市の財源に当てて居りますゆえ、百貨店の如き大建築物になると家賃の評価が....
「二都物語」より 著者:佐々木直次郎
わがもの」と変えたのである。 収税請負人 フランスの王政時代に、一区域の租税を
徴収する特権を政府から得て、その代償として政府に一定の額を支払い、その契約の定額....
「米国巡回文庫起源及び発達」より 著者:佐野友三郎
むる仕組なり。しかして州においては、文庫使用の利益を受くる町村より、毎年五ドルを
徴収して、文庫維持の経費に充て、しかして文庫を借受けたる町村においては、その図書....
「明治時代の湯屋」より 著者:岡本綺堂
。こういう風に数えて来ると、なんの彼のと名をつけて、普通の入浴料以外のものを随分
徴収されたようであるが、一年三百六十五日の長いあいだに、そのくらいの事は仕方がな....
「明治劇談 ランプの下にて」より 著者:岡本綺堂
ど打ちぬいて十五、六人の新聞記者が見物していたのであるから、一人から二十五銭ずつ
徴収したのでは合計四円に足らないのであろうが、それでも若い衆が大勢つながってその....
「チベット旅行記」より 著者:河口慧海
ツァンなどはそのカムツァンに借金がございますので、僧侶に対して室の代価を僅かずつ
徴収するです。それから一つのカムツァンへ多くの僧侶が参りますと、もちろんその中へ....
「エリザベスとエセックス」より 著者:片岡鉄兵
から、女王の要求によるある補助税の採決に反対したものである。税額が過重であるし、
徴収期間も短すぎると、彼は演説したのだった。上院が調停を試みて、下院を招いて協議....
「中世の文学伝統」より 著者:風巻景次郎
家の荘園の方にまで地頭という収税官を配置した。これは義経討伐のための臨時|兵糧米
徴収を名として急に設置したものらしいが、それはそのまま恒久の制度となってしまった....
「特殊部落の成立沿革を略叙してその解放に及ぶ」より 著者:喜田貞吉
呂屋・傾城屋から各二百文宛、金持ちの祝儀・不祝儀の際にも各二百文宛を、権利として
徴収することを認められ、また盗賊を捕えた時には、その身付の衣服をも貰う権利を与え....