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「徴表〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

徴表の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「いき」の構造」より 著者:九鬼周造
般に通用するに至らなかった。この特に「フランス的」といわれる語は確かに「いき」の徴表《ちょうひょう》の一つを形成している。しかしなお、他の徴表の加わらざる限り「....
思想と風俗」より 著者:戸坂潤
いが、之は証明の限りではなくて実は一種特別な趣味判断によるらしい。風俗はモラルの徴表だ。 でこうした意味にまで深められた立場から見た風俗は、文学的な意味に於け....
現代唯物論講話」より 著者:戸坂潤
ということに他ならず、又そういう力学的構造を有つことが現実性ということの一般的な徴表なのである。 併し、これだけでは物質の最も根本的な規定はまだ出て来ていない....
現代日本の思想対立」より 著者:戸坂潤
象的な論理的合理性をさえ有っていないからなのだ。生硬な造語や文法的な杜撰はその一徴表にすぎなかったので、その根柢にある観念そのものが元来、抽象的に見てもルーズな....
哲学入門」より 著者:三木清
かように普遍妥当的なものをいうのである。普遍性と必然性、或いは普遍妥当性は真理の徴表である。 ところで知るということは一つの心理的事実であるが、かようなものと....
性格としての空間」より 著者:戸坂潤
それで事は足りる。そこで私はこの概念に就いて次のように云いたい――知識には二つの徴表がある、第一は吾々が知識によって通達するものと考えられる実在、第二はかかる実....
省察」より 著者:デカルトルネ
が示される。 最後に、第六省察においては、悟性が想像力から分たれる。その区別の徴表が記述せられる。精神が実在的に身体から区別せられることが証明せられる。にもか....
親鸞」より 著者:三木清
より宗教の真理も真理として客観的でなければならぬ、客観性はあらゆる真理の基本的な徴表である。親鸞の宗教はしばしば体験の宗教と称せられている。かく見ることはある意....