心が躍る[語句情報] » 心が躍る

「心が躍る〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

心が躍るの前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
蘭学事始」より 著者:菊池寛
を出られたのが、丑二つ頃じゃと申す。その間《ま》も今日の企てのことを思われると、心が躍るようで、一睡もなされなんだそうでござる」 玄白は、良沢の執心が自分以上....
」より 著者:徳田秋声
々心に描いていた。財産家だという室の家を相続する日を考えるだけでも、お今の不安な心が躍るようであった。 「ほんとにお前さんは幸せだよ。辛抱さえすれば、十万円とい....
みみずのたはこと」より 著者:徳冨健次郎
勢をつけて、規則正しくばったばた。西も東も南も北も勇ましい歓喜の勝鬨。聞くからに心が躍る。 つゆ霽れやたう/\/\と麦を撲つ (明治四十三年 六月二十九日)....
道徳の観念」より 著者:戸坂潤
に於ては著しく面倒臭さがられているのだ。と云うのは、道徳を他人にあて嵌める時には心が躍るが、之を自分にあて嵌める時には気が重くなるというのが、常識的俗物達の習性....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
放牧の馬は、和漢古来、名匠の全力を傾けて悔いざる画題だ。 白雲は、天馬のように心が躍る。そこで、白雲は、馬を描いた古今の名画について、気焔を揚げてみたかったの....
次郎物語」より 著者:下村湖人
としては、君の正しさを疑ってはいないんだ。君はそれを信じてもよい。」 次郎は、心が躍るようだった。しかし、ついさっきまで自分を疑っていた小田先生が、朝倉先生の....
幕末維新懐古談」より 著者:高村光雲
せんでした。 もうこの元慶禅師のお作のこの観音は私の所有に帰したのだと思うと、心が躍るようでした。私は喜び勇んでそれを我が家へ持って帰りました。 それから、....
幼年時代」より 著者:室生犀星
が神経的にぴりぴり震えた。その震えが手さきまで伝わると、こんどは余りの歓ばしさに心が躍るのであった。 瀬はたえずざあざあーと流れて、美しい瀬波の高まりを私達釣....