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心の水
「心の水〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
心の水の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「思い出す事など」より 著者:夏目漱石
》よりその日その日に生きていた。そうしてその日その日に変って行った。自分にもわが
心の水のように流れ去る様がよく分った。自白すれば雲と同じくかつ去《さ》りかつ来《....
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
エルネ(〔Urban Hja:rne〕 一七一二年)であった。この後者の説では地
心の水は濃厚で濁っていて、しかして沸騰するほど熱いということになっている。 デ....
「自由画稿」より 著者:寺田寅彦
四十格好の無分別男がいたりしたので、自分の席からは舞台の右半がたいてい見えず、肝
心の水谷八重子《みずたにやえこ》の月の顔《かん》ばせもしばしばその前方の心なき帽....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
の底をいくらさぐってもどこにもそういうものが無いので、大変不思議でした。ずーっと
心の水底へ鏡をしずかに投げてやると、その小さい鏡は沈んでゆきつつ悲しさを映しては....
「武蔵野」より 著者:山田美妙
聞かせたがなおもなおおもいわびて脱け出でたよ。ああら由々しや、由々しいことじゃ」
心の水は沸え立ッた。それ朝餉の竈を跡に見て跡を追いに出る庖廚の炊婢。サア鋤を手に....
「妖怪学」より 著者:井上円了
を接見せんと欲せば、よろしくこの偽物妖怪を一掃して、半夜風波の静定するを待ち、良
心の水底に真理の月影を観見せざるべからず。これ、我人の理想の真際に接触せるときな....