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「心の色〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

心の色の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
忠義」より 著者:芥川竜之介
に、佐渡守を見た。が、その眼の中には、哀憐《あいれん》を請う情と共に、犯し難い決心の色が、浮んでいる。――必ず修理の他出を、禁ずる事が出来ると云う決心ではない。....
義血侠血」より 著者:泉鏡花
け入りて、 「少し都合があるのだから、これから遣《や》ってくれ」 渠は十分に決心の色を露わせり。白糸はとうていその動かす能わざるを覚《さと》りて、潔く未練を棄....
地中魔」より 著者:海野十三
叫んだ。 「では決死隊を編成して、これからすぐ地中に潜ることにしよう」と総監は決心の色をアリアリと浮かべた。 決死隊を募る 「さア、岩と地中で戦おうという....
金属人間」より 著者:海野十三
のわきばらをついた。やはりこの博士は気が変だよというつもりだった。警部の顔に、決心の色が見えた。かれは、いつもの大きな声になって、博士にいった。 「陳列棚に戸の....
火星探険」より 著者:海野十三
うまくきくようになった。艇内は生きかえったように明るくなった。誰の顔にも喜びと安心の色が見えた。 四人の少年たちも、これを聞いて、まあよかったと胸をなで下ろし....
見えざる敵」より 著者:海野十三
間と壁があるばかりで、外に何物も見えなかった。 ウルスキーはワーニャの答に、安心の色を見せた。怪博士|楊羽の魔術?には、これまでに幾度も苦い目にあっていたから....
二、〇〇〇年戦争」より 著者:海野十三
、ハヤブサを促した。しかし彼は、なおも暫時、沈思しているようであったが、ついに決心の色をうかべ、 「では、申上げます。これから私の申しますことは、とても御信用に....
爆薬の花籠」より 著者:海野十三
ひおしえてください」 帆村は、船長の顔を、しばらく、じっと見ていたが、やがて決心の色をあらわし、 「そうおっしゃるなら、申しましょう。まずことわっておきますが....
宇宙戦隊」より 著者:海野十三
る。その功は大きい。 だが帆村は、すこしもその功を誇らなかったし、やれやれと安心の色も示していなかった。彼はこう言うのであった。 「まあ、こんなわけで、ミミ族....
火星兵団」より 著者:海野十三
、心配しないでいいよ」 「そうかい。そんならいいが……」 と、父親も、やっと安心の色を見せた。 だが、世の中は一寸先は闇である。思いがけないどんなことが、一....
怪塔王」より 著者:海野十三
ことであります。 塩田大尉は、司令官の前でじっと考え込んでいましたが、やがて決心の色をうかべ、 「司令官、あべこべ砲のことは、塩田におまかせくださいませんか」....
人造人間エフ氏」より 著者:海野十三
いえば、そうです」 博士は、しばらく考えこんでいた。が、やがてその面上には、決心の色がうかんできた。 「仕方がない。わしの知っていることを、君におしえてやろう....
幽霊船の秘密」より 著者:海野十三
、まるで嘘のように穏やかにおさまっていた。 「おう、助かったぞ」 乗組員は、安心の色をうかべると、そのままごろりと横になった。俄かに睡魔がやってきた。みんな死....
太平洋雷撃戦隊」より 著者:海野十三
はガチャリと下に置かれました。 (よオし、やるぞッ!) 艦長の顔面には、固い決心の色が、実にアリアリと出ています。 「総員戦闘位置につけッ」 そう叫んだ艦長....
霊界通信 小桜姫物語」より 著者:浅野和三郎
お顔には、多年手がけた教え児の身の振り方のついたのを心から歓ぶと言った、慈愛と安心の色が湛って居りました。私は勿体ないやら、うれしいやら、それに又遠い地上生活時....