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「心もなし〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

心もなしの前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
明暗」より 著者:夏目漱石
毫《ごう》もそこに気がつかなかった。彼女は自分を夫の前に開放しようという努力も決心もなしに、天然自然自分を開放してしまった。だから津田にもまるで別人《べつにん》....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
解消してしまったし、農民連もまた、それを機会に示威運動を盛り返そうというほどの熱心もなし、事実は、この時、すでに農民運動は、表面的鎮静に帰してしまったといってよ....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
印の結びぶりも鮮かだし、お経を読むのもなかなかの美声です。 ともかく、何の信仰心もなしにやって来たお絹でさえも、その席へ連なっていると、悪い心持はしません。 ....
ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
て彼らは二人の百姓同志のように、できるだけ相手を害し合って遊んだ。彼らはなんの下心もなしにただ愉快だった。生活の連鎖や、過去の悲しみや、未来の懸念や、彼らの心中....
ムツェンスク郡のマクベス夫人」より 著者:神西清
、ただそいだけのことでさあ。……女がいる。その女とね、こっちじゃ別にこれという下心もなしに、あっさりつきあっているうち、ひょいと戒律を犯してしまう。そうなると女....