心を傾ける[語句情報] » 心を傾ける

「心を傾ける〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

心を傾けるの前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
夜明け前」より 著者:島崎藤村
半蔵は考え考えした。古い青山のような家に生まれた半蔵は、この師に導かれて、国学に心を傾けるようになって行った。二十三歳を迎えたころの彼は、言葉の世界に見つけた学....
みみずのたはこと」より 著者:徳冨健次郎
が、果ては平身低頭して恐る/\すり寄って来る。頭を撫でると、其手を軽く啣えて、衷心を傾けると云った様にはアッと長い/\溜息をついた。 二 死....
白藤」より 著者:宮本百合子
ないで、日常身辺のことごとと対人関係の中で敏感にされ、絶えず刺戟され、些事にも渾心を傾けるということにもなったのではなかったろうか。 二昔ほど以前の生活の環境....
巷説享保図絵」より 著者:林不忘
と寒けのようなものに襲われた。同時に、どうしてあの磯五という人には、女という女が心を傾けるのであろうかと不思議に思った。 その、女をひきよせる磯五の力が何であ....
チベット旅行記」より 著者:河口慧海
ようになって来たです。今日の形勢上は政府より下は人民に至るまで、ほとんどロシアに心を傾けるようになって来た。 それからロシア贔屓ということが余程盛んになって来....
仏教人生読本」より 著者:岡本かの子
。これは婚約者が自分の愛に対しての誤解から来る。そこでこれを正解すべくいよいよ真心を傾ける。 先輩が自分の事業に賛成してくれない。これは自分の事業の性質に対す....