心を許す[語句情報] » 心を許す

「心を許す〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

心を許すの前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
虞美人草」より 著者:夏目漱石
《あが》れる恋は、炊《かし》ぎたる飯の柔らかきに御影《みかげ》の砂を振り敷いて、心を許す奥歯をがりがりと寒からしむ。噛《か》み締めるものに護謨《ゴム》の弾力がな....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
ます」 「それは何です」 「イソホさまが、養子に御教訓なさる言葉のうちに、『妻に心を許すな、平生、意見を加えい、すべて女は弱いによって、悪には入り易《やす》く、....
虎狩」より 著者:中島敦
もなく私は彼を組敷くことが出来た。私は内心やや此《こ》の結果に驚きながらも、まだ心を許す余裕はなく、夢中で目をつぶったまま相手の胸ぐらを小突きまわしていた。が、....
裏切り」より 著者:坂口安吾
ツとむさぼり食う、二人の友情がかたく結ばれたわけです。 トオサンと八千代サンは心を許す親友になりましたが、こまったことに、八千代サンは、本当にトオサンに惚れて....
自警録」より 著者:新渡戸稲造
も、 「どうせ女の事だもの」 「家の乱は女から」 「七人の子は生《な》すとも女に心を許すな」 「大蛇《だいじゃ》を見るとも女人《にょにん》を見るべからず」 な....
俳優倫理」より 著者:岸田国士
学識に於て、またその才能とか、友情とかに於て、真に尊敬に価する友達であって初めて心を許すことができるのです。芸術家もそうであります。ただ楽しませるだけの芸術家は....