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「心友〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

心友の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
小田原陣」より 著者:菊池寛
将松田康長の外に、朝倉|景澄等の腹心の諸将を派遣して居る。朝倉景澄、この時秘かに心友に向い、山中城は昨年以来相当に修繕はしてあるが、秀吉の大軍にはとても長く敵す....
雪之丞変化」より 著者:三上於菟吉
かに不安の影が射す。 雪之丞は、さも心配そうに、そういってくれる、この不思議な心友を、たのもしげに仰いだが、 「実は、身に差し迫った難儀が出来まして、是非とも....
奇賊悲願」より 著者:海野十三
て、忍ぶべからざるを忍び、面の皮を千枚張りにして、彼が永い間ひそかに尊敬している心友の許へ出掛けて行き、すべてをぶちまけて、よい智慧の貸与とその協力とを乞うたの....
丹下左膳」より 著者:林不忘
惑していたのだったが――。 ちょうどその時、 きょう風のように乗りこんで来た心友蒲生泰軒、そのかげに隠れるようについている女をチラと見るが早いか、いつぞやそ....
三国志」より 著者:吉川英治
に奏し 年来の野望を遂げんと 南陽侵略の許しを朝に請う 君と予とは また、年来の心友 何ぞ黙視し得ん ひそかに、急を告ぐ 乞う 油断あるなかれ 「聴かれたか。一....
三国志」より 著者:吉川英治
こに立て給え」と張松はそばから熱心に彼の意をふるい促した。 「――私に深く交わる心友がふたりいます。法正、字は孝直。もう一名は孟達、字を子慶といいます。他日、そ....
三国志」より 著者:吉川英治
る。これはもと、※水関の鎮国寺にいた僧で、関羽とは若い時代から知っていた師であり心友であったという。 近頃。この普静和尚が、月の白い晩、庵のなかで独り寂坐して....
随筆 宮本武蔵」より 著者:吉川英治
腔の敬意を払っていたに違いないが、交誼の関係からは、幽斎の子として、また、年長の心友として、むしろ沢庵が、一歩|遜り下った態度を採っていたのではないかと思う。 ....
大岡越前」より 著者:吉川英治
こんなふうに、いろはの字から手を取って教え出してから、一年近くになる。 彼は、心友市川楽翁のすすめにまかせて、世間にもそッと、ここに一軒の別宅をもった。 た....