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「心奥〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

心奥の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
『この心の誇り』」より 著者:宮本百合子
を見出したいと思う願いも、今日私たちのまわりに高鳴っているおびただしい若い女性の心奥に絶えず動いている念願ではないだろうか。 私は私であっていいのだという確信....
獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
。誰でもそういう面にはひとかたならない関心を(自覚しているといないにかかわらず内心奥深く抱いているということが)きく顔々にもあらわれるから。 現実の多角的な鋭....
学生と教養」より 著者:倉田百三
明し得ない。それは量的に拡がり得るが質的のインテンシチイにおいてはなはだ足らず、心奥の神秘を探究するのにいかにも竿が短かい。幸福主義は必ず結果主義と結びつき、動....
芳川鎌子」より 著者:長谷川時雨
っている。ことに複雑した心理の、近代人の、しかも気の変りやすい、動きやすい女性の心奥《こころ》の解剖は、とても、不可能であると思っている。 この鎌子夫人につい....
古寺巡礼」より 著者:和辻哲郎
い形でなければ現わせない優しさがある。では何であるか。――慈悲の権化である。人間心奥の慈悲の願望が、その求むるところを人体の形に結晶せしめたものである。 わた....
転向」より 著者:和辻哲郎
はふくよかな女の乳房一つにも価しない。乾物のような思想と言葉とを振り捨てて、汝の心奥の声を聞け。汝の核実は、汝の本能は、生の美しさをのみ求めているだろう。肉の ....