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心安立て
「心安立て〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
心安立ての前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「山崎合戦」より 著者:菊池寛
ので、信長が蘭丸に光秀を折檻させたなども多分嘘である。戦国時代の武将が主君自らの
心安立ての打擲なら、或は辛抱するかも知れないが、小姓などを使って殴られて、寸時も....
「菊模様皿山奇談」より 著者:三遊亭円朝
様、私のためには大事なお人で、私は家来でござえますから、永らく居る内にはお互えに
心安立てが出て来るだ」 富「これ/\
心安立てという事がありますか」 權「するとお....
「ドグラ・マグラ」より 著者:夢野久作
いるのか……威嚇しているのか……又は何等かの暗示を与えているのか、それとも亦……
心安立てに冗談を云っているのか……全く見当のつかないその笑い顔を見ているうちに、....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
いつのまに妥協が出来たのだろう、こうして主従のような、同行《どうぎょう》のような
心安立てで歩いているまでには、相当のいきさつがなければならないことです。 思う....
「田舎」より 著者:プレヴォーマルセル
の事を思わずにはいられませんのでした。御覧なさい。あなたをお呼掛け申しまする、お
心安立ての詞《ことば》を、とうとう紙の上に書いてしまいました。あれを書いてしまい....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
もう二三枚繰って明るくし、あんまり出過ぎない程度で、室内を取片づけておくことも、
心安立ての好意として斥《しりぞ》けられはしないことだと考え、何かと取片づけている....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
。以前のことは知らないが、今こうして一代の名士となっている以上、愛嬌の程度までの
心安立てならいいが、あんまり深入りしてはいけない、一旦は驚きのあまり、打解けてみ....
「世界怪談名作集」より 著者:アンドレーエフレオニード・ニコラーエヴィチ
は自分の白い肉衣を月光にひらめかして見ていたので、道で出逢った彼の親しい人たちは
心安立てに笑いながら言った。 「アウレリウスさん。月の光りを集めていなさいますね....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
見て取ったし、先方でも、ジロリと白雲の方に眼をくれながら、亭主夫婦の方へよって、
心安立てに問いつ語りつ始めたのは、やはり純粋の奥州語を、双方とも達者にしゃべりま....