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心悸亢進
「心悸亢進〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
心悸亢進の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「癩」より 著者:島木健作
星の美くしい夜であった。 ――強度の神経衰弱の一つの徴候ともおもわれるこうした
心悸亢進《しんきこうしん》に、太田はその年の夏から悩まされはじめたのである。それ....
「フロレンス・ナイチンゲールの生涯」より 著者:宮本百合子
い中にこそ打つべきだ。長椅子の上であえぎながら、彼女は報告を読み、手紙を口述し、
心悸亢進の合間には熱病的な冗談をとばした。ナイチンゲールは、イギリスの陸軍病院の....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
て、心臓のお苦しくならない限り、おとなしくて居られます。心臓の苦しいというのは、
心悸亢進するらしいのです。脈が非常に速くなり、百以上。そして結滞もするらしい。そ....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
一日の次の一日が空襲警報だったし、二日はそちらへ行って、夜、どうかして疲れすぎて
心悸亢進したりし、三日はきょう立つというのでソワソワで一日中落付きませんでした、....
「世界怪談名作集」より 著者:岡本綺堂
った。私はゆうべ徹夜で、自分の失策について考えていたので、消化不良から来た急性の
心悸亢進のためにとんだ失礼をしましたと、まことしやかに弁解したので、キッティのご....