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心慰
「心慰〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
心慰の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「神社合祀に関する意見」より 著者:南方熊楠
らひたすら一刻たりとも民の邪念を払い鬱憤を発散せしめんことに汲々たり。いずれも人
心慰安、思慮清浄を求むるに不言不筆の感化力に須《ま》たざるべからざるを知悉すれば....
「太十と其犬」より 著者:長塚節
まったらどうも出来めえ」 と更に彼は自暴自棄にこういうようになった。唯一人でも衷
心慰藉するものがあれば彼は救われた。習慣はすべての心を麻痺した。人は彼に揶揄うこ....
「源氏物語」より 著者:紫式部
りでもあるまいなどと、みずから慰めようと中の君はするのであるが、姨捨山の月(わが
心慰めかねつ更科や姨捨山に照る月を見て)ばかりが澄み昇って夜がふけるにしたがい煩....
「鍬と鎌の五月」より 著者:黒島伝治
声をあげて人に聞えるように叫んだ。 それが、メーデーに於ける彼等の、せめてもの
心慰めだった。 (一九三〇年四月)....
「書記官」より 著者:川上眉山
好とは聞き及びたる資産家なり。よし。大いによし。あだに費やすべきこの後の日数に、
心慰みの一つにても多かれ。美しき獲物ぞ。とのどかに葉巻を燻らせながら、しばらくし....
「天衣無縫」より 著者:織田作之助
たのでもないと、ずっとあとになってからだが、そう考えることにした。するといくらか
心慰まったが、それにしても随分頼りない人だということには変りはない。全くそれを聞....
「謡曲と画題」より 著者:上村松園
の砧きこえしとなり。妾も思ひ慰むと、とてもさみしきくれはとり、綾の衣を砧にうちて
心慰まばやと思ひ候」 「いや砧などは賤しきものゝ業にてこそ候へ、さりながら御
心慰....