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心掛く
「心掛く〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
心掛くの前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「姉川合戦」より 著者:菊池寛
合せけるは、面々明日の軍に打込の軍せんと思ふべからず、偏に敵陣へ忍び入らんことを
心掛くべし。然しながら敵陣へ忍び入り、冥加有て信長を刺し有るとも敵陣を遁れ帰らん....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
無き者共、身分の程を顧みず報国は成らずとも、皇国《みくに》の疲労に相成らざるやう
心掛くべき所、開港以来諸品高価のうちには、糸類は未曾有の沸騰に乗じ、諸国糸商人共....
「妾の半生涯」より 著者:福田英子
婦人は当地の慣習とて、ある紳士の外妾となりしに、その紳士は太く短こう世を渡らんと
心掛くる強盗の兇漢《きょうかん》なりしかば、その外妾となれるこの婦人も定めてこの....
「ラジオ・ドラマ私見」より 著者:岸田国士
かせて、充分にドラマの本質に徹した、文学的な創造を目的とした作品を提供するように
心掛くべきである。 作家としては、先ず第一に、主題の選択、第二に、構成の工夫、....
「鴎外の思い出」より 著者:小金井喜美子
なる境界にありても平気にて、出来る丈の事は決して廃せず、一日は一日丈進み行くやう
心掛くるときは、心も穏になり申者に候。小生なども其|積にて、日々勉学いたし候事に....
「妖怪学」より 著者:井上円了
。女は、左の方の小指をはじめにして同様にすれば、風を引くうれいなし。これは、常に
心掛くればできやすきことなれば、たとえ前条のくせなきも、この方を用いて爪をとるべ....
「迷信解」より 著者:井上円了
たるものである。よくこの歌や諺の意味を味わいて、怪しげなる加持祈祷をせざるように
心掛くることが肝要である。 世にマジナイと称するものありて、その効験を信ずるも....